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整備レポート

2024.06.27

スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換

スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換

スバル レガシィ エンジン始動時に異音と振動が出るとのことでご入庫です

スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換

エンジンを始動してみて実際にその振動を体感してみると、かなり嫌なゴトゴト・・・という音と振動がします
エンジン内部、例えばコンロッドのベアリングなどがオイル管理が悪く駄目になると、ガタが出てシリンダーヘッドの上部にピストンが接触してこのような異音が発生することがあるのです

スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換

ですが診断の結果、エンジン内部ではなくエンジンマウントが原因ということが判明しました
エンジンとサブフレームの間に入りクッションの役割をするエンジンマウントが劣化し、起きている振動でした

更にフレームにミッションが接触しドライブプレートのカバーが変形していました
これによりカバーとドライブプレートが擦って異音が発生していました

お客様に診断結果とお見積りを確認して頂き、修理を進めていきます
劣化したエンジンマウントを取り外し新品に交換しましょう

スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換

助手席側は比較的作業しやすいですが運転席側はエキゾーストパイプが邪魔をしてすんなりとは外せません

ステアリングシャフトを切り離してサブフレームを外して隙間を作り交換します

スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換

ドライブプレートのカバーです
黒い樹脂の部分がサブフレームに接触して切れています
内側ではドライブプレートが擦れて傷がついていました

スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換

取り外したエンジンマウントです
左の新品と比較すると1cm程度劣化して低くなっています
この分エンジンが下がってしまい、本来あるはずのサブフレームとエンジンの間の隙間が小さくなって不具合に繋がります

スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換
スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換

こちらはミッションについているミッションマウントです
こちらもゴムの劣化で低くなっていたので新品に交換です

スバル レガシィ エンジン始動時異音 エンジンマウント交換

交換前と交換後の比較です
ミッションとサブフレームとの隙間が1センチ位大きくなりました!

最終チェックしたところ、音も振動もなくなり快調です!
その他の異常もないことを確認しご返車させていただきました

ちなみにこちらのお車20万km近く走られていました
なかなか国産車でエンジンマウントに不具合が出ることは少ないのですが、流石に15万kmを超えてくると問題が出てきます
輸入車では構造上、5から10万km程度で異音が発生することもあります・・・

毎日乗られていると気づきにくい症状ですので、こまめな点検を心がけていただければと思います!

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