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整備レポート

2024.10.01

よくあるトラブル一覧(スバル編)

ここではスバル車(主に水平対向エンジン搭載車)のよくあるトラブルをまとめました

国産車の中でも、他メーカーではあまり見られないような特殊なトラブルも多いので、オーナーの方やスバル車に乗りたいとお考えの方は要チェックです!
内容や金額、該当車種に関しては一例です
修理の際は一度診断を行い、必要なパーツ等から正確な金額を算出致します

エンジン

まずは自動車の心臓部分、エンジン周辺のトラブルから解説していきます
スバル車のアイデンティティである水平対向エンジン特有の症状が発生します

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タペットカバーからのエンジンオイル漏れ

スバル修理・メンテナンスなら小林モータース SUBARU オイル漏れ

スバル車で定番の故障と言えばエンジンオイル漏れです
特に伝統の水平対向エンジンがゆえにシリンダーヘッドが真横を向いていますのでタペットカバーパッキンからのオイル漏れは定番中の定番と言えます
また修理の際は一般的なエンジンとは90°ずれて作業する必要がある為、作業スペースも狭く、慣れが必要になります

症状漏れたオイルが地面に付く・マフラーに付着し焦げたような臭いが出る
原因タペットカバーパッキン(ゴム)の劣化による漏れ
修理箇所・ポイント基本的には水平対向の為左右バンク修理する必要がある
概算金額30,000円くらい
対応車種水平対向エンジン(EJ20)搭載車全般

タイミングベルト交換

スバル修理・メンテナンスなら小林モータース SUBARU タイミングベルト

タイミングベルト交換は故障というより定期メンテナンスになります
メーカーでも10万kmでの交換が指定されているパーツになり、それを超えて使用し万が一走行中に切れてしまった場合はエンジン本体に深いダメージを与えてしまうトラブルに発展します

症状距離指定交換の為、症状(ベルト切れ)が出てしまう前に要修理
原因
修理箇所・ポイントタイミングベルトの他テンショナー類シール類一式交換を推奨
概算金額170,000円くらい~
対応車種水平対向エンジン(EJ20)搭載車全般 エンジンの年式により構成部品に違いあり

【徹底解説はコチラ!】

ラジエータークラック(割れ)冷却水漏れ

ラジエーターの上下に付く樹脂部分が経年劣化により割れる事で冷却水漏れを起こします
冷却水回路内は圧力をかける事で正常に作動する仕組みなので、かすかに見える程度のひび割れでもかなり勢いよく漏れてきます

症状冷却水特有の甘い匂いがエンジンルーム周辺から臭う
オーバーヒート
ボンネットの隙間から白い煙が出る
原因樹脂部の経年劣化やカシメ部分の経年劣化
修理箇所・ポイント純正同等のOEM品で修理可能
概算金額70,000円~
対応車種スバル全車種

2次エアコンビバルブ

2次エアコンビバルブはエンジンを冷間時に始動した時に濃く出る排気ガスを綺麗にするためのシステムの一部で、排ガス新規制をクリアするために装着された新機構です
バルブ内部が水分によりサビが発生し固着・動きが悪くなり、常に開きっぱなしになることでチェックランプが点灯します

症状走行中にエンジンチェックランプ点灯
原因2次エアコンビバルブの動作不良
修理箇所・ポイント2次エアコンビバルブの交換
概算金額75,000円~
対応車種主にGRBインプレッサ

パワーステアリングポンプの異音

エンジンにつくパワーステアリングポンプがオイル漏れや内部故障を起こすと異音が発生します
特にエンジン冷間時に「ミャンミャンミャン」「ミューン」というような鳴き声のような異音が特徴的です
何れにしろ原因になるパワステポンプの交換が必要になります

症状初期症状として冷間時に特徴的な異音
原因パワステポンプからの漏れ、もしくは内部不良の為キャビテーション(圧力差で液体が沸騰する現象)が発生
修理箇所・ポイントリビルト(再生中古)のパワーステアリングポンプがコスパに優れた修理方法です
概算金額50,000円~
対応車種水平対向エンジン(EJ20)搭載車全般

インテークマニホールドフラップ(タンブルジェネレーターバルブ)故障

インテークマニホールドフラップはインテークマニホールドとエンジンの間についており、冷間始動時と暖気後に開閉動作を行う事でエンジン内に流れる空気の量を調整しています
これが壊れてしまうと適正な量の吸気ができずエンジンチェックランプやVDC警告灯が点灯し、運転者にお知らせします
また、エンジンも不調となりますので走行時に支障が出てしまいます

症状エンジンチェックランプ点灯、VDC警告灯点灯、SI-DRIVE表示灯点滅、加速時のもたつき、加速不良
原因タンブルジェネレーターバルブの電気的故障
修理箇所・ポイントタンブルジェネレーターバルブの交換
同時に2次エアバルブも交換すると良い
概算金額100,000円~
対応車種主にGR/GVインプレッサ系

カムキャリアからのオイル漏れ

現在販売されている車種に搭載されているFB型のエンジンでは、タペットカバーパッキンよりもさらにエンジン側のカムキャリアとシリンダヘッドの繋ぎ目にガスケットパッキンを使用しており、そこから経年劣化によりオイルが漏れてきます
エンジン脱着しての作業になりますので高額かつ時間が掛かる作業となります

症状カムキャリアとシリンダヘッドの繋ぎ目からのオイル漏れ
原因液体ガスケットの劣化によるオイル漏れ
修理箇所・ポイントエンジン脱着、カムキャリアの液体ガスケットパッキン交換
概算金額250,000円~
対応車種FBエンジン搭載車両

エンジン上部ヒーターパイプからの冷却水漏れ

エンジン上面にある左右バンクのシリンダー部分をつなぐパイプからの冷却水漏れ症状です
パイプの接合部分にはOリングという環状のパッキンが入っています
このOリングの劣化やパイプのクラック(割れ)によって冷却水漏れが発生します

症状オーバーヒートや異臭
原因経年劣化によるOリングの劣化
修理箇所・ポイントヒーターパイプの交換 Oリングの交換
概算金額50,000円~
対応車種水平対向エンジン(EJ20)搭載車全般

エンジンマウント劣化

エンジンと車体の間で振動などを吸収するゴムマウントが、経年劣化により潰れてエンジン全体が下に下がってしまいます
その為車種や症状の程度によってはメンバーとの隙間が無くなりメンバーと干渉し、冷間時にガシャガシャと凄い異音が発生するケースもあります

症状冬の寒い日に症状が出るが気温が高い日は症状が出なくなる
原因エンジンマウントの経年劣化
修理箇所・ポイント純正部品で交換をおすすめ
社外パーツは微振動が増える場合がある
概算金額100,000円~
対応車種BP/BL系のレガシィ

ミッション・デフ

他メーカーに比べマニュアル車の比率が高いスバル
クラッチ周辺など、オートマ車とは違ったトラブルが発生します

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クラッチ交換

マニュアル車比率が高いからこそですが、M/T車では宿命的なメンテナンスポイントになります
距離と共にクラッチディスクが摩耗し、やがてクラッチが滑る(強制的に切れてしまうような状態)症状が発生します
またそれ以外にもクラッチ付属品のレリーズベアリングが破損し、ミッションケースを壊してしまうトラブルもありますので何れにしろ摩耗が見られる場合は早めの交換がお勧めです
また車種によりデュアルマスフライホイル搭載車、プル式・プッシュ式等複数バリエーションが存在しそれぞれに応じた的確な修理作業が求められます

症状半クラ位置が以前と違う クラッチペダルの操作に応じて異音が出る
原因摩耗による定期交換部品
修理箇所・ポイント基本的にはクラッチセット(カバー、ディスク、レリーズベアリング)を交換
ディアルマスフライホイール車はフライホイールも同時交換
概算金額フライホイール交換無し 150,000円~
フライホイール交換有  250,000円~
対応車種各マニュアルモデル全般

シフトリンケージブッシュ劣化

マニュアル車についてるシフトリンケージ(ドライバーのシフト操作を伝えるロッド類)、特にスバルのM/T車は他メーカーと構造が異なる為、ブッシュが劣化することでシフトノブがグラグラになってしまいます
グラグラになってしまったシフトはどのポジションに入っているか分かりにくい為、ドライブフィールが悪化するのはもちろん、酷くなるとシフトの誤操作による事故に危険性もあります

症状シフトノブの操作が不安定になる
どの位置にギアが入っているか分かりづらい
原因シフトリンケージブッシュの経年劣化による破損
修理箇所・ポイントシフトリンケージのブッシュ交換、STIパーツにてアッセンブリ交換
概算金額40,000円~
対応車種各マニュアルモデル全般

デフサイドシールからのオイル漏れ

回転系オイル漏れの1つであるデフサイドシールからのオイル漏れ症状です
特にスバル車だとフロントのデフサイドオイルシールは非常によく漏れるトラブルポイントです 
通常交換するとそれなりに工賃がかかる箇所ですのでクラッチ交換時(ミッション脱着時)にセットで交換してしまうとお安く作業可能です

症状デフサイドシールからのオイル漏れ
原因デフサイドシールのゴム部の経年劣化および損傷
修理箇所・ポイントフロントデファレンシャルまたはリアデファレンシャルのドライブシャフトが挿入されている箇所
フロントに関しては、ミッション脱着時に同時交換がオススメ
概算金額30,000円~
対応車種スバル全車種

ボディ・足回り

長く乗り続ける方が多いスバル車だからこそ、足回りのリフレッシュやブレーキなど走行距離に応じたメンテが必須です!

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ショックアブソーバー交換(リフレッシュ)

走行距離が10万キロを超えていたり、年数が経っていてショックアブソーバーの経年劣化やゴムブッシュの経年劣化による異音などで悩まされているお客様に向けてリフレッシュプランとして、ショックアブソーバーの交換をオススメしています
純正品もあれば社外品(純正形状)や車高調整と幅広く取り扱っており、お客様のニーズに合わせてご相談させて頂いております
また、最近ですと純正品がビルシュタイン製のショックアブソーバーの車種もあり、純正で交換すると大変高額になるケースも・・・そういった場合のご相談もお受けしております

症状ショックアブソーバーの劣化による乗り心地の低下
走行時の段差等通過時の異音
ハンドル操作時の異音
原因摩耗、経年劣化による損傷部品
修理箇所・ポイントショックアブソーバー、アッパーマウント
同時にゴム部品を交換するとベスト
純正品や社外品あり
概算金額100,000円~
対応車種スバル全車種

ロアアームブッシュ切れ

スバル車の足回りウィークポイントと言えば・・・ロアアームブッシュのひび割れ症状です!
車両の構造上、どうしても傷みやすい箇所ではあります
特に今から中古車でスバル車の購入を検討している方や購入して間もない方は是非ご相談くださいませ!
車種によって2種類のアームがありますので一度車両を拝見させていただきプランをご案内いたします

症状極低速時の異音が起きる
一定速度でハンドルが振れてしまう等
原因年数や走行距離によるゴム部の劣化
修理箇所・ポイントロアアームブッシュの交換
※アルミロアアームのみ打ち換え対応可能
鉄ロアアームの場合はASSY交換
ボールジョイントも同時交換するとベスト!
概算金額50,000円~
対応車種普通乗用車全般

ブレーキパッド交換

車を止める仕事をしているのがブレーキです
その構成部品で消耗品と言われるブレーキパッドはディスクローターとこすれ合うことで減っていきます
ブレーキの使用頻度により消耗具合は変わりますが、新品では10mmほど厚みが有るところ、3mm以下まで減ると交換目安となります

症状車両移動時の甲高い「キーキー」、ブレーキを掛けた時に「ゴー」という音がする
原因ブレーキパッドの使用過多
修理箇所・ポイントフロントもしくはリアのブレーキパッド
フロントは減りやすいので点検等で見てもらうことをオススメ
概算金額20,000円~
対応車種スバル全車種

ディスクローター摩耗

ブレーキパッド同様にディスクローターもこすれ合っているので、もちろん消耗するパーツになります
ただ、ブレーキパッドに比べたら金属ですので消耗具合は遅いです
ブレーキパッドの交換を2、3回したら、ディスクローターも交換となります
目安としては、ローターの表面に写真のような段差が出てきたら交換になります
STI車両等はブレーキが強化されているのでより消耗しやすい傾向にあります

症状消耗による異音、甲高い音
原因ブレーキの使用による摩耗
修理箇所・ポイントディスクローター、ブレーキパッドも同時交換
概算金額40,000円~
対応車種スバル全車種(ブレンボキャリパー装着車含む)

ハブベアリング異音

ハブベアリングに不具合が起きると60km/hくらいで走行していると「ゴー」や「ウォンウォン」などの異音が発生します
最初はかすかに聞こえるくらいですが、ひどくなり始めると車内での会話に影響が出るくらい大きな音がします
車体の重さを受け止めタイヤを回転させる重要なパーツですので、そのまま放置してしまうとタイヤが回らなくなったり、脱輪してしまう危険性があります
気づいた際は早期対応をしましょう

症状走行時の異音、うなり音
原因ハブベアリングの劣化、偏摩耗
修理箇所・ポイント該当する箇所のハブベアリング交換
概算金額50,000円~
対応車種スバル全車種

ステアリングラックオイル漏れ

油圧式のパワステ機構は各部にシールパッキン等を使用しています
このパッキンのゴムが劣化すると、隙間ができて滲むようにオイル漏れが発生します
パワステオイルが漏れて量が減るとハンドル操作が素直に出来なくなり、走行に支障が起きます
スバル車はステアリングラックのリビルト品が数多く出回っていますのでアッセンブリにて交換を行っています
保証もついているので中古を使用するより安心です

症状ステアリングラック本体からのオイル漏れ
原因ステアリングラックのゴムパッキンの劣化
修理箇所・ポイントステアリングラック本体の交換、ホース類やポンプも状態によっては同時交換をオススメ致します
概算金額70,000円~
対応車種油圧式パワステを使っている車両
主にGD系やBP/BL系

電装品

経年でどうしても不具合が起こりやすいエアコンコンプレッサーなどの電装部品
他の部分に比べて急に不具合が起こりやすいので要注意です!

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A/Cコンプレッサー故障

エアコンスイッチを入れるとコンプレッサーが駆動することにより、冷たい風が作り出されます
ですが、コンプレッサーが壊れてしまうと当然エアコンが効かなくなります
こうなると夏季期間はとてもつらい目に遭うのは想像に難くないですね
エアコン作動中に異音がしている場合は要注意!
昨今の猛暑ではエアコンは最早、生命維持装置!突然効かなくケースもありますので異変を感じたら早めの修理をおすすめします

症状エアコンスイッチを入れてもコンプレッサーが動かない
冷たい風が出ない
原因マグネットクラッチの断線、コンプレッサー内部損傷
修理箇所・ポイントコンプレッサーのリビルトにて交換、場合によってはコンデンサも同時交換
概算金額70,000円~
対応車種エアコン搭載車

フューエルポンプ故障

エンジンが動くためにガソリンタンクからガソリンを常に送り出す役目のポンプですが、年数による劣化で突然故障してしまいます
基本的にフューエルポンプが故障するとエンジンは始動できません・・・
フューエルポンプの不具合点検では、作動してしまっていると判断が難しいです
オススメとしては、予防整備の形をとり年数が経過しているもしくは走行距離が多い場合は交換をしたほうが安心です

症状突然のエンジンが止まってしまう、その後再始動できない
イグニッションON時に作動音がしない
原因フューエルポンプ本体の内部故障
修理箇所・ポイントフューエルポンプの交換、ケースごと交換するとなおGood
別体のフィルターも交換推奨
概算金額70,000円~100,000円
対応車種スバル全車種

その他

外装、内装パーツなどは経年劣化が目で見てはっきりと分かってしまう箇所です
愛車を古く見せないためにも交換など対策をしてリフレッシュしましょう!

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ダッシュボードのひび割れ

BP、BLレガシィの初期モデルは製造されてから約20年が経過します
屋外にて車両を保管されている方が特に悩まされるのがダッシュボードの劣化によるひび割れやべたつきかと思います
紫外線により痛んでしまったダッシュボードの表面をキレイしようとしたのに悪化してしまったことはありませんでしょうか
べたついてしまったダッシュボードの表面は多少ごまかすことは出来ますが完全には綺麗になりません
ですが、メーカーからのパーツ供給がまだありますので今のうちにリフレッシュしておくと長持ちします

症状ダッシュボードの表面がひび割れやべたつき
原因直射日光による紫外線のダメージ蓄積により割れてしまう
修理箇所・ポイントダッシュボードの交換
概算金額100,000円くらい
対応車種BP、BLレガシィ等

過去整備ブログ一覧

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千葉県松戸市の小林モータースでは沢山のスバリストの皆さんに選ばれて、メーカーを限定している訳ではありませんが、年間300台以上ご入庫頂いております

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