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整備レポート

2024.03.08

BMW MINIクーパーS R53 パワステオイル漏れ修理

BMW MINIクーパーS R53 パワステオイル漏れ症状でご入庫です
油圧パワステを使用しているMINIは第1世代のみで、第2世代以降は電動パワステになっています

このタンクの中にパワステオイルが入っていなければならないのですが、すっからかんです
パワステオイルは循環するだけで減るものではないので、どこかから漏れていると考えられます

エンジンを掛けてハンドルを回してみると異音がします
正常でも独特な音がするのですがそれ以上に大きく、「むにゅにゅにゅ…」といった感じの音がしています

車をリフトアップして下からチェックしてみましょう
パワステ回りが全体的に濡れるようにオイルが漏れているのが確認できます

油圧式のパワステはエンジンがパワステポンプを動かし油圧をかけてハンドルの操作をアシストするのが一般的です
しかし第1世代MINIの場合、パワステポンプはエンジンについておらず、電動で動かす仕組みです
近年の電動パワステと油圧式の良くも悪くもハイブリッド式のような方式です
レイアウトの自由度は高いのでしょうが、電気的にも壊れるし、オイル漏れも起こるという、どちらのシステムを持っているためどちらの壊れ方もします・・・

こちら、右側の黒いパーツがポンプ、左側がモーターです
部品としては一体になっており、供給も1つのパーツです
電気的な故障はポンプ(モーター)が動かなくなってしまうケースです
漏れたオイルが付くと2次故障としてポンプが駄目になる場合も多いです
ポンプが壊れると一瞬でパワステが効かなくなるのでお気をつけ下さい

またポンプ部の下にはポンプ自体を冷却するファンがついているのですが、これも壊れやすいです
ファンが壊れてしまうとポンプがオーバーヒートして壊れるというコンボ技のトラブルもあります・・・!

余談ですが、こんなシステムなのにそもそもハンドルは正常でも重めです
第1世代MINIのオーナー様は修理しつつうまくお付き合いするしかないですね・・・!

こちらが取り外したオイル漏れの原因のパーツです
構成パーツとしてはフィード、プレッシャー、リターンと役割で3本のパワステホースが存在しています
今回はその3本のホースとオイルを貯めておくタンクを交換します
基本的に「漏れている」という車であれば、診断すると3本とも漏れているというケースがほとんどです

エンジンの近くのゴム製のホースは熱で固まって劣化しています

金属のつなぎ目の部分などからもオイル漏れが起きています

オイル漏れをしていたホース類を新品と交換します

オイル漏れもなくなり、交換前の大きかった異音もなくなりました
特殊なシステムゆえ若干モーターの音はしていますが正常な音です
その他の異常もないことを確認しご返車させていただきました

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