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MercedesBenzS350　W221　エアサス落ち症状にてご入庫頂きました
車は停めておくと車高が下がってしまうとの事
写真だと伝わりにくいですがピットの中でもすでに右前が下がっている状態です
停車時にエアサス車高が下がってしまうという事はエアサスシステム内のどこかに
漏れがあるという事です
エアサスは基本的にはエアー＝空気でパンパンに張った風船のようなものですので単純に言えば漏れにより風船が萎んでしまっているような状態です
但し、エンジンが掛かればエアサスコンプレッサーが動き出して漏れる以上に空気を入れるので車高は復活して走ることが可能になります

ピットにて物理的な漏れ箇所を診断していきます
また同時にテスター診断も行います
メルセデスの場合はテスター上でエアサスシステムの動作を確認しながら実測値で確認できるモードなどもあるのでコンプレッサーの能力が下がっていないか等も確認していきます
診断の結果としては、症状通りにはなりますが右前のエアサスからのエア漏れを確認することができました

お客様に診断結果とお見積りをご連絡し、ご了解を頂きましたので作業を進めていきます
作業は勿論ですがエアサスの交換が必要になります
取り外してみると、外からの砂等の侵入を防ぐダストブーツもボロボロですし、実際にエアを止めておくパッキン部分も剥がれてしまっています
自重で何とかパッキンしているような状態でした・・・！
勿論新品はパリッとしていますね！

今回はフロント左右をセットで交換します
エアサスの場合は漏れ等もそうですが、素直にショックとしての機能も有していますので、年式距離的に通常通り劣化します
なので左右差を出さない意味でも、セオリー的には4輪同時交換が望ましいです
しかし、実際には金額的でどうしても高くなってしまいますので当店では最低限前後それぞれの左右セット交換をお勧めしております

新たなエアサスを取り付けていきます
左右共交換すればひとまずは完了！
最後にテスターにてエアーの初期充填を起こない、接地さ初期学習をさせれば作業完了です
時間をおいて、車高が再度下がらないことを確認してからご返車させて頂きました