Report

車検のためにご入庫しました
早速ピットにて車検診断を行います
エンジン各部やブレーキなど機械的な所には不具合なく、状態の非常にいいお車かな？と思っていたのですが・・・
テスター診断に掛けたところ、オイルポンプソレノイド故障のエラーが出てしまいました
オーナー様とお見積りを作成、お打合せ後、修理作業を進めていきます

値段にして5~6千円程度の小さなパーツを替えるだけなのですが、ご覧の通り大掛かりなことになっています

エンジンは下部についているオイルポンプがエンジンオイルを汲み上げて内部を循環させる仕組みです
そのポンプが汲み上げるエンジンオイルの流量を調整するのがオイルポンプソレノイドです

エンジンポンプはオイルが溜まっているオイルパンの中にあるため、交換するにはオイルパンを取り外す必要があります

このようにオイルパンを外すには、サブフレームが邪魔になってしまうため、サブフレームも外さなければなりません

しかし、サブフレームには足回りだけでなくエンジンも取り付けられています
単純にリフトアップした状態でサブフレームを外してしまえば、エンジンごと落下する大惨事になってしまいます！
車の仕組み上しょうがないとはいえ、なかなか大変です

そんなわけでこのようにエンジンを上から吊り上げて、支えている状態です
ここまで1日がかりの大仕事です・・・

整理すると、エンジンを浮かせ
　　　　　　　→サブフレームを外し
　　　　　　　　　→オイルパンを外し
　　　　　　　　　　　→ようやくオイルポンプソレノイドまでたどり着きます
無事オイルポンプまでたどり着いたので新品のパーツに交換します

同時にサブフレームを外さないと交換できないエンジンマウントも、走行距離が10万キロに達しているので交換することになりました

ショックアブソーバーも異音がするとのことだったので、交換しております

更に、小林モータースのYouTubeのヘビーウォッチャーであられるオーナー様から、調音施工のご希望も有りましたので、施工しました
修理や車検と同時に調音施工を実施できるのは当店の強みのひとつです！

取り外したパーツも元通り組み直し、そのほかの異常が無いことを確認し、車検の後オーナー様にご返車させて頂きました

最近W205の修理のご依頼が増えてきています
オイルポンプソレノイドだけでなくウォーターポンプやサーモスタットなどの故障や足廻りの異音などが多いです
それまでのメルセデスのイメージを大きく変えた1台で、まだ出たばかりで壊れにくいという印象も強いのですが、順調にメルセデスらしく（？）故障が出てきているといったところでしょうか・・・

ｗ205オーナーの方、ご参考にしていただければと思います！