Report

整備レポート

2023.11.30

TOYOTA 86 クラッチ交換

レリーズベアリングの故障で異音がするとのことでご入庫です
症状としてはクラッチペダルを踏み込んでいくと、半クラのあたりからキィーという異音がします
クラッチペダルの操作に絡んで異音がするのは9割方レリーズベアリングの不良です

車を持ち上げて下から見てみましょう
クラッチはエンジンとミッションの間にあります
そのクラッチの内部にあるのがレリーズベアリングです
作業をするにはミッションを降ろさなければなりません
クラッチとセットで一式の交換作業になります

本来であれば診断と修理は別に行うのですが、点検を行うにしてもミッションを降ろす必要がありますので、この手の作業の場合には暫定的なお見積りでご了解を頂き実際にの診断と修理が同時というのが基本になります

こちらは新品のクラッチディスクとクラッチカバーです
クラッチペダルを踏みクラッチを切ると、このクラッチカバーの中心部分を押し込みクラッチディスクと切り離され動力が切断されます
クラッチペダルを離すとカバーとディスクが繋がり動力が繋がります
このときクラッチカバーはエンジンと一緒に回転しています
回転している中心部分を押し込むための部品がレリーズベアリングです
ベアリングが入っているので回転しているものを押し付けることができわけですね
ここに不良が出ると異音が発生します
大体5~10万kmで故障することが多いそうです

ミッションを下ろしました

御覧のようにレリーズベアリングは完全に故障しています

新品と比較すると一目瞭然ですね
一切回転しないほど劣化しており、取り外すときに壊れてバラバラになってしまいまいた

ちなみにレリーズベアリングがついている筒の部分、ガイドスリープなどとも呼ばれるのですが、輸入車の場合は大概簡単に外せる構造になっています
国産車の場合だとハウジングと一体化している場合があり、もし症状が悪化しガイドスリープに問題が出るとミッションケース交換になってしまうこともあります
なのでレリーズベアリングの不良には注意して下さい・・・!!

クラッチカバーです
あの状態のレリーズベアリングが触れていたというのによく形を保っているなぁと感心します

クラッチディスクも完全に終わっています
ディスクがダメでレリーズベアリングに影響が出たのか、その逆なのか、今となっては判断できませんが・・・
左の新品と比較すると溝の深さが全然違います
リベットの穴の深さも有りません
こうなるとリベットが接触してしまいます

エンジン側のフライホイルです
リベットが接触して焼きあとが付き始めていました
できればフライホイルは再利用したいのでクラックディスクの影響でダメージが出る前にクラッチの交換はしたほうがよりベストです
この程度ならばまだ磨いて再利用できます

リアクランクシールなどもミッションを下ろしたこのタイミングで一緒に交換します
すり減ったクラッチディスクのカスが溜まったりしていますので綺麗にして組んでいき、作業完了です

クラッチペダルの操作をしても異音はなくなり、そのほかの異常も無いことを確認してからオーナー様にご返車させて頂きました

YouTube player
修理の全貌は動画でもご紹介しております!
小林モータースちゃんねる
ぜひチェック・チャンネル登録お願いします!


【店舗情報】

千葉県松戸市の修理工場なら 小林モータース
国産車・外車、メーカー問わず修理可能です
中古パーツ・リビルトパーツ・社外パーツを使った修理もお任せ下さい
お客様からのご連絡をお待ちしています

小林モータース株式会社

047-387-0398
千葉県松戸市五香2-3-2
9:00~19:00 水曜定休

小林モータース株式会社

是非お客様の愛車をお任せ下さい!
スタッフ一同ご来店をお待ちしています。

小林モータース株式会社

  • 〒270-2213 千葉県松戸市五香2-3-2
  • 047-387-0398
  • 営業時間:9:00 - 19:00
  • 定休日:毎週水曜日