![BMW MINI クーパーS F56 エンジンマウント交換](https://kobayashi-motors.com/pre/wp-content/uploads/2024/02/1-37.jpg)
法定12ヶ月点検でご入庫しましたF56です
お客様は気になっていないとのことだったのですが、エンジンをかけるとすごい振動です
![BMW MINI クーパーS F56 エンジンマウント交換](https://kobayashi-motors.com/pre/wp-content/uploads/2024/02/2-37.jpg)
Pレンジだとそこまでではないのですが、Dレンジに入れると「ダダダダダ・・・」とガソリン車なのにディーゼルエンジンのような鼓動感と音がしています
不快なほどペダルやシートにも伝わってきます
エアコンを入れるともっと振動しますね
![BMW MINI クーパーS F56 エンジンマウント交換](https://kobayashi-motors.com/pre/wp-content/uploads/2024/02/3-37.jpg)
この原因はエンジンマウントです
歴代MINIでも弱い箇所だったのですが、F系のMINIは今までで一番持たないんじゃないかというくらい壊れやすいです
ブログですので点検とメンテナンスが同時になってしまいますが、実際には一通り診断後、お見積りを作成、お客様とお打合せ後、修理作業を進めていきます
![BMW MINI クーパーS F56 エンジンマウント交換](https://kobayashi-motors.com/pre/wp-content/uploads/2024/02/4-35.jpg)
![BMW MINI クーパーS F56 エンジンマウント交換](https://kobayashi-motors.com/pre/wp-content/uploads/2024/02/5-34.jpg)
エンジンは内部で爆発して回転運動を取り出しているので常に振動しています
この振動しているエンジンをそのまま車(フレーム)に固定してしまうと、車全体が大きく振動してしまいます
そのためエンジンとフレームの間に振動を吸収するゴムを介することで振動を和らげています
この大事な役割を担うのが今回の故障箇所のエンジンマウントです
ご覧いただくと、ゴムの部分がちぎれて潰れて、完全に底づきしています
新品の写真と比べていただくと一目瞭然ですが、これでは本来の役割を全く果たせていません
本来ならば中央の穴の部分がゴムに支えられて浮く格好になっていて、振動をゴムが吸収します
取り外して新品と交換します!
![BMW MINI クーパーS F56 エンジンマウント交換](https://kobayashi-motors.com/pre/wp-content/uploads/2024/02/6-30.jpg)
元々ついていたパーツは手で軽くひねると簡単に分解してしまいました
数100キロはあるエンジンを支えているわけですから、こんな簡単に取れてはいけません…
![BMW MINI クーパーS F56 エンジンマウント交換](https://kobayashi-motors.com/pre/wp-content/uploads/2024/02/7-23.jpg)
よく見てみると当たってはいけない場所に当たって削れていますね
更にゴムの部分にはオイルが充填してあるはずなのですが、それもなくなってしまっていました
![BMW MINI クーパーS F56 エンジンマウント交換](https://kobayashi-motors.com/pre/wp-content/uploads/2024/02/8-18.jpg)
無事新品のエンジンマウントに交換できました
先程の写真と見比べてもしっかりとエンジンが宙に浮く形となっています
もともとF系の直噴エンジンは少々音がするエンジンではあるのですが、シートやペダルに伝わる不快な振動はしっかりとなくなりました
その他点検で見つかった箇所も整備して、問題ないことを確認しご返車させていただきました
自分の車は大丈夫!と思っておられる方も、早ければ3万キロほどで不具合が出るパーツなので、今までノータッチだった方はぜひ一度点検などおすすめします!