Report

BMWミニ　R56　冷却水漏れ症状にてご入庫頂きました
お車すぐに冷却水のタンクが空っぽになってしまい、オーナー様自身で継ぎ足し継ぎ足し乗られているとの事です！
早速ピットにて診断を進めていきます

いきなりUPで分かりにくいです・・・！
が、こちらはサーモスタットからの漏れ
サーモスタットから冷却水が漏れ、漏れた冷却水がミッションケースの上に溜まっています

それ以外にもウォーターポンプから漏れていました
サーモスタット側より酷くないものの、漏れた冷却水が乾いてグシュグシュしたヘドロのようにたまっています

どちらもR56系では非常に多い漏れポイント！
お客様にお見積りをご確認頂き修理を進めていきます
エアクリーナーやインテークパイプを外してサーモスタットを取り外していきます

サーモスタットが外れました
このMINIのサーモスタットは樹脂のケースで非常に複雑な形状をしています
その為、上部分と下部分を溶着させ形成していますが多くの場合その溶着部分が割れて漏れています
なのでサーモスタット丸ごとの交換が必須！
ただ金額もパーツの割にはお安いので助かる所です！

サーモスタットの交換が終わりましたので続いてウォーターポンプの交換です
こちらはサーモスタットとは逆側、ファンベルトによって動かされていますのでエンジン一番前側（運転席側）に取り付けれています
タイヤやインナーフェンダーを取り外してアクセスしていきます

外すと漏れているのがさらによくわかります
こちらも製造時の蓋になる部分から漏れてくるのが定番です

こちらは対策として樹脂から金属への素材変更されたウォーターポンプに交換です！
これで交換後も長期間安心です！

ヨーロッパメーカーはこの最初樹脂で作ったものの、後からよく壊れるみたいだしやっぱり金属の方がいいよね！の対策パーツになるパターンが結構あります・・・！
初めから金属で作ってくれよ・・・っていつも思います笑

こちらは直接冷却水漏れとは関係ありませんが、ベルト廻りから異音が出ていたのと、それぞれ写真の様に亀裂劣化がみられたので同時に交換します

ウォーターポンプ交換時にどっちみち外している部分ですので工賃は重複でお安く交換できます！
次のトラブル回避の意味でも同時にやらな損！でございます！

一しきり交換後、新たなに冷却水を充填してエア抜きすれば作業完了！
無事漏れも異音も消えましたのでご返車させて頂きました