スズキ ジムニー JB23 トルコン太郎 ATF圧送交換
スズキ ジムニー JB23 トルコン太郎 ATF圧送交換のご依頼にて
ご入庫です
お車は走行11万キロで、中古で購入されたので交換履歴は不明との事
症状も普通には走るが、シフトを動かした際ワンテンポ遅れて変速するとの
事です
早速ピットにて交換作業を進めていきます
まずはお客様のご依頼でATF・CVTF異常摩耗診断「コンタミチェック」
から行います
これまでは10万キロ超えてるから・・・とかATFが真っ黒だから・・・
という理由でATF交換を断られてしまってお客様も多いかと思いますが、
コンタミチェックを行えばそういった不透明な診断ではなく、レベル化された
正確な診断が可能になります
検査はATFを一部テスト用に吸出し、その中に混じっているA/T内部の摩耗片を
測定用のフィルターに詰まらせる事でA/T内部の摩耗状態が分かります
この測定結果でATF交換に伴うリスクの有無が判別でき、元々過走行車に強い
トルコン太郎ですが、より万全を期して交換作業を行う事ができます
写真の透明で中が白いフィルター、これが既に検査後のフィルターです
検査の結果、もっとA/T内に異常摩耗があれば黒っぽく変色します
なので殆ど新品と変わらない今回の測定結果ではATF交換は全く問題なく可能です
コンタミチェックでも問題ありませんでしたので、トルコン太郎を
接続して交換作業を進めていきます
ジムニーは接続アダプターの必要もありませんので、素直に接続していきます
まずは現在のATF状態から！
交換履歴不明との事でしたが、恐らく無交換でしょう！見事なまでに真っ黒です
ただ先ほどのコンタミチェックと合わせて考えるとATFの汚れ具合と内部の摩耗が
イコールでない事が分かると思います
横の瓶は比較用に一部取ってあるものです
まずは1回目の圧送交換から
軽自動車はATF全量が少ないかわりに、汚れがしつこいケースが多いと思います
今回はお値段も考慮し、WAKO’SセイフティSを全量1.5倍×2回で交換していきます
1.5倍量で一気に圧送交換を行います
圧送交換を終え、クリーニングモードに入ります
新油に洗浄作業を利用して、A/T内部を文字通りクリーニングしていきます
ここで1回目の圧送が完了
左が新油、真ん中が初めの状態の比較用オイル、左が圧送交換を終え現在
実際にA/T内を巡っているオイルになります
僅かに赤みが出てきたかと思いますが、はやりまだかなり汚いです
そのまま2回目の圧送交換に移ります
再び全量の1.5倍量で圧送交換を行います
圧送交換2回目で一気に綺麗になってきましたね！
一番右側のケース内がどんどん赤みが出てくるのが分かると思います
様子を見てても一気に綺麗になっているので気持ちいい一瞬です
2回目の圧送交換も完了、再度クリーニングモードに移ります
先ほどの比較と比べても一目瞭然！
エアが入ってしまっているので少々濁っていますが、赤み透明度とも
新油と遜色ないレベルまで復活しました
勿論これまでのオイルとは雲泥の差です！
接続を解除、分解箇所を復帰後オイルレベルの調整を行えば作業完了
交換後のトラブルも無く、気になっていたシフト操作時のタイムラグも
一切感じなくなりました！
各部仕上げ作業をしてからご返車させて頂きました
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