
「ブレーキ時にジャダー(振動)が出るようになった」「段差を踏んだようなブレーキフィール」「パッドは替えたばかりなのに効きが悪い」 こういったご相談、ブレーキパッド交換と並んで非常に多く寄せられるのがディスクローターの摩耗や歪みによるものです
ブレーキパッドは消耗品として知られていますが、実は“ディスクローターも消耗品”
特に10万km以上走行している車両では、ローターの摩耗や変形がパッドの性能を十分に発揮できない要因になります


パッドだけでなくディスクローターも削れて消耗していく
ブレーキは最も大切な安全装備なので、定期的にチェックを!
ディスクローターとは?
ディスクローターは、タイヤと一緒に回転している鉄製の円盤状パーツで、ブレーキを踏むとキャリパーに押されたブレーキパッドがこのローターを挟み込み、摩擦で減速する仕組みになっています
摩擦熱にさらされ続けるため、長年使用することで摩耗・変形・焼きムラ(焼き入り)などが発生します

劣化するとどうなる?

• ブレーキ時にハンドルや車体がブルブルと振動する
• ブレーキの効きが悪くなった / 踏力にムラが出る
• ローターに段差(縁)ができて、パッドが当たりきらない
• 低速走行時にブレーキを踏むと異音がする / 鳴きが出る
• ローター表面に焼け跡・スジ状の摩耗痕が見える
これらはローターが摩耗・変形を起こしているサインです
パッドだけ新品にしても改善されず、ローター交換が必要な状態です
点検 & 部品交換
【点検】
• タイヤを外してローターを目視 → 段付き・サビ・焼きムラ・クラック有無を確認
• パッドの摩耗状態とのバランスも同時確認!
【交換推奨部品】
• ディスクローター(左右セット)
• ブレーキパッド(同時交換推奨)
• スライドピン用グリス・シム類
• 必要に応じてキャリパーシールキット / フルード補充

作業手順
・車両リフトアップ → ホイール脱着
・ブレーキキャリパー分解 → パッド取り外し
・ディスクローター取り外し
・ハブ清掃 → 新品ローター装着(防錆コート施行品推奨)
・パッド装着/キャリパー組付け → 試運転・ブレーキ当たり確認

スバル車は年式・グレードによりローターサイズや形状(スリット・ベンチレーテッドなど)が異なるため、車台番号・型式に応じた適合部品の選定が重要です
修理費用の目安
• ディスクローター左右(純正同等):約1.5〜3万円程度
• 工賃込み:パッド同時交換で3.5〜6万円前後(車種により変動)
• 社外スポーツローター(スリット入り・ドリルド)なども選択可(+1〜3万円程度)
放置すると…
• 振動が悪化 → ハンドル操作にも影響
• パッド片減り → ブレーキ鳴きや効きムラが進行
• 最終的にはクラックや剥離 → 非常に危険
• 車検時にローター摩耗で“ブレーキ制動力不足”と判定されるケースも
定期的な点検と、安全第一の交換判断がとても大切です

その他コラム
小林モータース流ポイント!
• 純正/社外ローターどちらも対応可 → 街乗り・スポーツ走行など目的に合わせてご提案OK!
• 交換時にはパッドの残量・キャリパー作動・スライドピンまでフルチェック&再グリスアップ!
• 施工後は試運転+初期あたり出しまで実施して安心して乗り出せる状態で納車
























