Maintenance

修理コラム

2025.07.04

エアコンの効きが悪い…そんなときは「TEXA(テクサ)エアコンガスリフッシュ」での点検がおすすめ

「最近、エアコンの効きが悪いような気がする」
「効いてはいるけど、冷え方が弱いような…」
そんなご相談は、夏前になると一気に増えてきます

このようなエアコン不調の際、私たちがまずおすすめするのが、TEXA(テクサ)という専用のエアコンガスチャージ機を用いたガス充填作業です

おすすめの理由は大きく分けて3つあります
・不調の原因をある程度、明確に絞ることができる
・作業後、そのまま改善する可能性がある
・今どきの車は、ガス量の過不足を目視や簡易点検では判断できない

※本記事の内容は、投稿日時点の整備業界情報および当社の現場実績に基づいています。
単なるガス補充だけでなく、エアコン不調の診断にもなる
エアコンの不調を感じたら、一度点検がおすすめ

エアコン不調の原因は、多岐にわたります

一口に「効きが悪い」といっても、その背景にはさまざまな原因が考えられます

• 単純にガスが減っている(自然な経年劣化も含む)
• ガスが多すぎる(過去の補充で過充填されているケースも)
• コンプレッサーが正常に作動していない
• 電動ファンの不具合
• 圧力センサーや温度センサーなど制御系の不具合
• 内外気の切り替え・風量の制御トラブル

これらは外見や簡単な操作では判断しづらく、原因を特定するには専用機器を使った診断が非常に有効です

※診断するにしても、「ガスが適正に入っている」ことが前提

エアコン不調の診断を正しく行うには、まず大前提として「ガスが規定量きちんと入っている状態」であることが必要です
ガス量が不足しているままでは、コンプレッサーの作動や冷媒循環の挙動も不安定になり、どこに原因があるのか判断しづらくなるためです
逆に、ガスを適正量に整えておけば、「それでも冷えない=他の部品や制御系に問題がある」と、スムーズに次のステップに進めるようになります

TEXAを使うことで得られる情報

TEXAのエアコンガスリフレッシュは、単なるガスの補充機能にとどまりません
以下のような詳細なチェックが可能です

回収されたガス量の計測
→ 車両にどれくらいのガスが残っていたのか、正確に分かります
これにより漏れの可能性、逆に入っていればそれ以外の原因と切り分け可能
真空引き後の漏れ検知
→ 重度なガス漏れがあれば、この時点で判明することもあります
正確な規定量のガスとオイルを再充填
→ メーカーごとの規定値に基づいた適正量を充填します

これにより、「ガス量の不足だったのか、それ以外の問題なのか」をはっきりと見極めることができます

今どきの車は“ガスが入っているか”すら、見た目では判断できない

昔の車両には、サイトグラスと呼ばれる小窓がついており、ガスの流れを目視確認することができました
しかし現在の車はそのような構造がなく、外部から見てガスの状態を判断する手段がありません
また、代替案として高圧・低圧と2系統あるエアコンシステムの圧力を測定することで疑似的に量を確認する手段もあります

しかしエアコンの圧力だけを見ても、外気温や制御の状態によって大きく変動するため、全くガスが入ってないなら別ですが高圧・低圧のゲージを見ただけでガスの充填量を正確に判断するのは難しいのが現実です
そのため、TEXAのような専用機器を使用して、回収→真空引き→正確な充填という工程を通すことが、最も確実な方法となります

ちなみに・・・ 人力での補充は、ガス量の管理が難しい

ちなみに、TEXAのような機械を使わずにエアコンガスを補充する場合、一般的には200g入りの「サービス缶」と呼ばれる小さな缶を使います
量販店やガソリンスタンドなどでの簡易的な補充サービスは、この方法を使っている事も多いです

ただしこの方式、実はガス量の調整がとても難しいという問題があります
例えば規定量500gの車に
すでにガスが500g入っている車両に200g追加 → 過充填(700g)で冷えが悪化
逆に100gしか入っていない車に200g追加 → まだ300gで全然足りない
このように、「足りないのか、入れすぎなのか」さえ判断できず、しかも人の手で入れる場合はせいぜい50g単位くらいの“感覚的な調整”が限界です
そもそも現在入っているガス量が見えない以上、正確なコントロールは不可能と言っても過言ではありません

結果的に「それだけで直る」ケースも多くあります

実際のところ、「最近冷えが悪い」という症状の多くは、TEXAでのガス点検・充填によって改善するケースが少なくありません。
たとえば…
• 回収したガスが100gしかなく(規定は500g)、適正量に補充したら冷えが復活した
• 明らかに過充填されていて、適正量に戻したら効くようになった
といったように、比較的ガス量に起因する原因であれば、その場で改善することも十分にあるのです

まとめ

• TEXAは「ただのガス補充」ではなく、点検・診断ツールとしても非常に優秀
ガスの状態を“見える化”できる唯一の方法といっても過言ではない
• 特別な異音やエラーがなくても、「なんとなく冷えが悪い」と感じた時点で一度のチェックがおすすめ

高額な修理や部品交換を検討する前に、まずは正確な状況把握からスタートしてみませんか?

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小林裕太(こばやし・ゆうた)


国家一級自動車整備士
小林モータース株式会社 工場長

欧州車を中心に扱う某輸入車専門店で工場長等を計8年半務める。
豊富な輸入車整備経験によりBenz、BMW、Audiからポルシェ、ベントレー、フェラーリまでヨーロッパ車全般を得意とする。


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