Texa

車両から現在入っているエアコンガスの回収を行います。
この際スラッジ（鉄粉・サビ等の不純物）や古くなったオイルも同時に回収を行います。またガスは回収量を計測しますので、車両に実際に入っていたガス量を正確に把握する事が出来ます。

本体内部でエアコンガスのクリーニングを行います。
同時に回収したオイル・不純物は取り除かれ排出されます。写真は廃棄用に貯められた古いオイルです。不純物や水分が混入しているのが分かると思います。
綺麗になったガスは本体のタンクに一度貯められます。

続いては「真空引き」工程です。これはエアコンガスを抜いた代わりにエアコンシステム内には通常の空気が入ってしまいます。
この状態でガスを新たに充填してしまうと当然「ガス+空気」の状態になってしまうので、一度システム内の残存空気を吸引し真空状態にします。またこの際、真空状態が一定時間保たれる事を確認する事でガス漏れの有無を判断します（漏れ箇所がある場合には、真空状態のシステム内に空気が入るのでマイナスに振れている圧力が大気圧に戻ろうとします）。

工程は折り返しです。
ガスと同時に抜いたオイルにガスと共に漏れたオイル量を加味してエアコンシステム内に注入します。オイルは通常のオイルの他、ハイブリッド・EV車用の専用オイルも使用可能です。
またこの際、今後のガス漏れ点検に役立つ蛍光剤を同時に注入する事も可能です。どちらも1g単位で注入可能です。

最後にエアコンガスを充填します。
本体にてリフレッシュされたエアコンガスを車両ごとに定められた規定量通りに充填します。以前はエアコンガス量をチェックする小窓が車両に付いているのが当たり前でしたが、現在の車両には取り付けられていません。また高精度の制御を行う為、エアコンガスの規定量の幅もどんどん狭まっています。その為、「規定量充填する」という事が以前より格段に大切になっています。エアコンガスの方も勿論1g単位で充填可能です。

お客様には直接関係ない工程になりますが、最後に施工後に残ったホースの中のガスを本体に回収します。
現在多くのお車に使用されている134aと呼ばれるエアコンガスは地球温暖化に非常に影響があるものです。当然大気開放はNG!ホースに残ったガスを回収する事で、ガスの出し入れを行っていますが大気には一切ガスを放出することなく作業する事が可能です。

全ての工程の結果がプリントアウトされ出力されます。結果的にこのお車では規定量810gに対し、入っていたガスが679g、実に131g不足しておりました。この結果はお客様にお渡し致しますので実際にご覧になれます。
これで全ての工程が完了です。施工前後でエアコン吹き出し口の温度を測定します。同条件、エアコン全開での状態で測定します。

ご覧の様な結果に14.3℃でも十分涼しいと感じる温度ではありますが、施工後の8.4℃ではもう一段階涼しさのレベルが上がった印象です。これがこの車輌の100％のエアコン性能！
是非お客様のお車でも体感して下さい！！
軽自動車～輸入車までほとんどのお車で施工可能です。ハイブリッド・EV車のPOEオイルにも対応していますのでお気軽にご相談下さい。
またドイツ等EU諸国で採用されている最新1234fyにも対応しております。お気軽にご相談下さい。