BMW MINI F57 テールランプが光らないとのことでご入庫です
症状を確認してみるとご覧の通り右側のテールランプのみまるっと全て光りません
ブレーキランプやウインカー、バックランプも点灯しません
警告灯もブレーキランプ異常など多数表示されています
点灯しないのがどれか一つだけなら球切れを疑いますが、すべて光らないとなると原因は別にありそうです
テールランプをはずして点検したところ原因が判明しました
御覧ください!
テールランプ本体側の配線の接点部分が溶けています
接続するコネクター側も真ん中が同様に溶けています
こうなると電流が正常に流れなくなってしまいます
溶ける原因は正確なところはわからないのですが、溶けている場所はアース(マイナス極)です
ブレーキランプやウインカーのそれぞれの電球のアースが一箇所に集中するような配線になっているので、電気の容量不足になって接触不良がおこり抵抗になって熱が発生して溶けていると思われます
基本的な壊れ方はR56の時代からあまり変わっていません
設計する人たちは電気の容量で必要な配線の太さなんかもわかっていると思うのですが…
最近同様の症状でのご入庫が増えています
そこで小林モータースではコネクターの修理と同時に、ライト自体も後期のユニオンジャックテールに交換してしまうことをおすすめしています!
まず何よりかっこいい!
値段も構造が特殊なF54クラブマンでない限りそこまで高くないので、せっかくだったら同時にやっちゃいましょう!ということです
整備上のアドバンテージとしても、後期のテールライトはほとんどの電球がLEDになっているため消費電力が小さくなり同様のトラブルは起こりにくくなっています
単純に球切れも少なくなるので、見た目とリスク回避の一石二鳥というわけです
もう一つ交換する要の部分が配線を接続するコネクターです
カプラー、ピン、ゴム、配線がまとまってキットとして販売されています
少し前までBMW のパーツリストには存在していなかったのですが、現在これがリペアキットとして出ているということは、世界中で同様の症状があるということをBMWは知っているはずです
ちなみにお安く直したい方は、問題の基盤部分を含めたテールランプキャリアのみ交換することも可能です
交換が終わりました
横から見るとライト自体がかなり出っ張っていて洒落ていますね
またMINIのロゴが入っているためちゃんと純正だぞ!と主張できます
交換後テスターを繋いでコーディング作業です
後期のテールランプがついているということをコンピューターに認識させることで、本当の後期型と全く同じ点灯パターンにできます
カスタムコーディングで後期テールの整合性を取っているわけではなく、後期仕様だということを車両側に認識させています
こうすることで、ディーラーでプログラムアップデートなどの作業をしてもでも問題なく対応できます
カスタムコーディングではアップデートされると上書きされてコードが消えてしまい、正常に光らなくなってしまうので注意が必要です
すべての点灯パターンで問題なく動作し、その他にも不具合がないことを確認してご返車いたしました。
F56・F55・F57用のテールは比較的安く、見た目の変化が大きいので費用対効果は非常に高いと思います!
修理ついでに交換してしまうのがおすすめです!
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