
「エンジンルームからオイル臭がする」「駐車場にオイルの染みができた」「車検時にオイル滲みを指摘された」 こういったご相談、FA(BRZ・86・レヴォーグ / FB(インプレッサ・フォレスターなど)搭載車両で非常に多くいただきます
カムキャリア(カムキャリアプレート)からのオイル滲み / 漏れはこのエンジン世代特有の持病とも言える症状のひとつです


BRZや2010年以降のレガシィやフォレスターには起こりがち
作業はかなり大掛かりになるので工賃も比較的高額!
カムキャリアとは?
カムキャリアはシリンダーヘッドとカムシャフトの間に入る構造部品で、カムシャフトの支持と潤滑経路を担う重要なパーツです
FA / FB系エンジンではカムキャリアとシリンダーヘッドの合わせ面に液体ガスケット(液状シール剤)が使われており、ガスケットやOリングが無い構造です
経年で液体シールが硬化・収縮 → シール性能低下 → オイル滲み発生という流れでトラブルが発生します

劣化するとどうなる?

• ヘッドカバー・シリンダーヘッド合わせ面にオイル染み
• サブフレーム・アンダーカバーにオイルが垂れて汚れる
• エンジンオイルがじわじわ減る / 焦げ臭いにおいがする
• 車検時にオイル漏れでNG判定 / 要修理になる
放置していると、オイル漏れが進行し排気系に垂れて煙が出たり、最悪は火災リスクもあります
点検 & 部品交換
【点検】
• 左右バンク下側からカムキャリア接合部の滲み有無を確認
• タイミングチェーンカバー・カムカバー周辺との滲み位置の切り分け確認
【交換推奨部品】
• 液体ガスケット
• 必要に応じてタイミングチェーン・ウォーターポンプも同時交換推奨
• チェーンガイドやテンショナー / Oリング類も同時交換

作業手順
・補器類脱着(エアクリーナーBOX / 補器類)→エンジン脱着
・タイミングチェーンカバー脱着
・カムシャフト脱着 → カムキャリアプレート取り外し
・接合面を完全清掃 → 液体ガスケット新品塗布 → 再組付け
・タイミングチェーン組付け
・ECUリセット / 試運転 → オイル漏れ再確認
FA / FBエンジンはガスケットの当たり面の処理が非常に重要
→ 不完全な清掃や塗布不良だと再漏れが高確率で発生します
当店では規定締め付けトルク管理で作業を実施しています
修理費用の目安
• 部品代(液体ガスケット / Oリング / 付帯シール類):約30,000~100,000円程度
• 工賃込み:約30〜50万円程度
※ タイミングチェーン周辺の作業が入るため、それなりに工数の大きな整備になります
放置すると…
• エンジンルームの汚れ・悪臭が悪化
• 排気系へのオイル垂れ → 煙・火災リスク増大
• オイル消費が進行 → エンジン内部潤滑不良リスク
• 最悪の場合は車検不合格 / 高額修理に発展
軽度な滲みの段階で早めの修理が費用的にも安全面的にも断然おすすめです
その他コラム
小林モータース流ポイント!
• 施工時にタイミングチェーンテンショナー・オイルパンガスケットも総点検 → まとめて整備対応可
• ECUリセットまで一括施工 → 施工後は安定したエンジンフィーリングを実現。
• 組付け後はオイル漏れチェック→再点検付き → 安心納車を徹底しています!





















