
「チェックエンジンランプが点灯した」「アイドリングが不安定になった」「発進時に加速が鈍い/もたつく感じがする」 最近このようなご相談で入庫されるEJ20ターボ系車両(インプレッサWRX・レガシィなど)が増えてきています
原因として多いのが、インテークマニホールド内にある“可変吸気フラップ(TGV=タンブルジェネレーターバルブ)”の故障です
10万km超〜経年劣化で不具合が発生しやすい箇所の一つとなっています


エンジンの不調はインテークマニホールドフラップの可能性大!
カーボンの付着が故障の原因に
インテークマニホールドフラップ(TGV)とは?
エンジン始動時や低負荷時に吸気流を制御する可動式のフラップです
正式名称は タンブルジェネレーターバルブ(TGV)
フラップを閉じて吸気流に渦(タンブル)を発生させ、低温時の燃焼安定化 / HC排出低減 / アイドリング安定を目的としています
通常走行時はフラップは開放状態になり、吸気抵抗が無くなる構造です

劣化するとどうなる?
• チェックエンジンランプ点灯
・SIドライブ点滅 VDC警告灯点灯
• アイドリング不安定 / ふらつき感
• 低速域の加速もたつき / パワーダウン
• 燃費悪化傾向
特にフラップの固着(カーボン付着)やTGVアクチュエーター(モーター)故障が原因になるケースが非常に多いです
特にインプレッサWRX、レガシィ、フォレスターなどでは要チェックポイント!!
点検 & 部品交換
【点検】
• 診断機にてDTCコード確認 / TGVの作動チェック
• TGVアクチュエーター側の動作確認 → 開閉正常 / 異常チェック
• インマニ内部にスコープ等でカーボン蓄積の有無確認
【交換推奨部品】
• TGVアクチュエーター左右(必要時)
車種によってはインレットマニホールドAssy(丸ごと)になる事も
• インマニ内部の清掃(カーボン除去)
• 必要に応じてTGVシャフト / フラップAssy交換
・その他 インマニに付属するフューエルホースやPCVホースなど

作業手順
・インテークマニホールド脱着 → アクセス確保
・TGVモーター→ 固着状況確認 / 動作確認
・インマニ内部の徹底洗浄(カーボン除去)
・必要に応じてTGVAssyの交換
・ECUリセット / 学習走行 → 最終DTC消去&作動確認
インマニ脱着+TGV関連は作業工数が大きいため慎重な作業が必須
当店ではECU再学習まで含めたトータル施工対応いたします
修理費用の目安
• TGVモーター左右:約3〜6万円程度
• カーボン清掃+TGVフラップ調整 / 交換:約2〜4万円程度
• インマニ脱着工賃含めて 約7〜12万円程度
(部品状態や左右同時交換有無、他付帯作業により費用は変動)
放置すると…
• エンジンチェックランプが消えない → 車検不合格
• 低速トルクの低下 / 運転フィーリング悪化
• 最終的に出力低下 → フェイルセーフモード入り
• 燃費悪化 / 排ガス悪化 → 他排気系パーツへ影響拡大
不調に気付いたら早めの点検・修理が安心です!
その他コラム
小林モータース流ポイント!
• インマニ脱着ついでにインジェクターOリング・バキュームホース類も総点検 / 予防整備実施OK!
• 施工後はTGVの完全作動確認+ECU学習走行まで実施 → 乗り出してすぐ快適なフィーリングをお届け





















