メルセデスベンツ w176 ABSの警告灯が点灯するとのことでご入庫です
さっそくエンジンをかけ確認してみると、ABSの警告灯をはじめ、エンジンチェックランプ、横滑り警告灯、パーキングブレーキ異常などなど警告灯のオンパレード状態です!
点いていない警告灯はガソリン残量とエアバックの警告灯くらいです
車に詳しくない方だと、完全に壊れた…もうおしまいだ…と思うくらいかもしれませんが、原因は意外と単純です
それがこちら
この先端に付いているのがスピードセンサーです
現代の車であればほぼ100%搭載されているセンサーです
4個のタイヤ全ての回転数を検知しています
内部のコイルと磁石を利用してタイヤの回転を電気信号に変換して計測しています
多少形状は違えど、ほぼ同じ仕組みの装置が全世界共通で搭載されています
これが各タイヤそれぞれにについているのですが、センサーが壊れて信号が正しく送れていないとタイヤが回転していないことになってしまいます
このため先程の異常な数の警告灯に繋がります
まずABS警告灯
ABSはブレーキロックをさせないためのシステムですが、タイヤがロックしているかどうか判断するのにスピードセンサーからの信号を利用しています
4つのタイヤのうち、1つでもロックしている=速度が0になると制御がかかりそのタイヤのブレーキの圧力を逃がしてロックを解除する仕組みです
そのため4本のタイヤの正確な回転数(速度)が必要になってきます
トラクションコントロールや横滑り防止もABSの拡張機能のようなものなので仕組みとしては同様です
なのでこの時点で警告灯が3つ点きます
BMW、メルセデスベンツ、VW、Audiあたりだと空気圧警告灯もスピードセンサーが絡みます
空気圧監視システムに空気圧センサーを使用しているレクサスやポルシェなどのメーカーもありますがヨーロッパ車を中心にスピードセンサーを利用しています
空気圧が下がるとそのタイヤのみ回転しづらくなります
その結果起こる4本のタイヤの速度のズレを検知して警告灯を表示します
このようにたった一つのセンサーの不具合なのですが、様々な警告につながっているわけです
今回の場合、右リアのセンサーが故障していたので交換していきます
メーカーや車種によって値段に幅がありますが、平均で工賃込みで30,000円程度です
作業自体は交換するのみなので比較的単純です
あとはテスターで諸々でていたエラーを消去すれば完了です
その他異常がないことを確認し、ご返車させていただきました
このような症状だと大方スピードセンサーである場合が多いですが、実際に症状を見ないとわかりません
ABSモジュールの故障という場合もありえますので、同様の症状でも早合点してご自身で交換してしまうことのないように!
特にネットなどで販売されている安い互換品は不具合も多いので注意です
当店では必ず一度点検して原因を特定してから、純正品か信頼のあるOEM品に交換させていただいております!
その他整備レポート
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