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トヨタ　86　ガソリン漏れ症状にてご入庫頂きました
症状としては 常にどこからともなくガソリンくさいとの事・・・！
早速ピットにて診断を進めていきます

ピットに入れて点検を始めるまでもなく、ガソリンの臭いが凄いです
文字通り危険な香りがプンプンします・・・！！

86はスバルで作っていますし、エンジンもスバルのエンジンで水平対向エンジンです
このエンジンはエンジンの上にインテークマニホールドがあるので、燃料インジェクターなど構造上非常に見えにくいです
ただ、臭いの出所がどうやらインジェクター周辺のようですのでインテークマニホールドを外して診断していきます

インテークマニホールドをごっそり取り外します
紫色のウエスの場所がエンジンのインテークポートなので、ゴミが入らない様にガードします
86やBRZ用のFA20エンジンは直噴インジェクションシステムですので、インテークポートの上のオレンジと赤の穴がインジェクターのポートです
こちらも同様にしっかりガードです

外したデリバリーパイプとインジェクターです
まだ不具合が見当たりません
ただどうにも作業中から違和感があります・・・

デリバリーパイプからインジェクターを外して一個づつ確認していくと、原因を発見！！
インジェクターＯリングがひとつ切れています

フューエルパイプは問題ないみたいですが、これが違和感の正体です
所どころに茶色の液体ガスケットが付いています
新車のエンジンにはこんな所に付きません
これは、ガソリン漏れを直すつもりで誰かが付けた物だと思います
結局原因を見つけられないまま、液体ガスケットでごまかした物だと思います

原因も断定できましたので自信を持って組み付けていけます
エンジンを始動してもガソリン臭も無くなりテストドライブでも異常が無いので、無事お客様にご返車しました