BMW MINI R50 クラッチ交換 足回りリフレッシュ
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クラッチ交換を主としたリフレッシュ作業依頼のため、ご入庫です
「そろそろクラッチ交換してもいいかも」というお話をオーナー様と以前からしていましたが、それから3~4年ほど乗られていました
そろそろ本格的に限界と判断しご相談の上、交換修理に踏み切りました
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クラッチ交換を実施するにはエンジンとミッションごと降ろさないといけないため、毎度のごとく前廻り分解状態にします。分解したついでに同時に足回りなどのリフレッシュ作業も行っていきます。
R50などの初期型のMINIに乗られている方から比較的ご依頼の多い内容となります
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クラッチの状態を確認するためにエンジンを下ろしてミッションを外していきます
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完全に走行が難しくなってしまう前で、オーナー様があまり長距離を乗られる方ではなかったこともあり、フライホイルはまだ比較的きれいな状態でした
もにゃっとした豹柄の焼けたあとのような模様もなく、これならば太鼓判で再利用可能です!
もしフライホイルまでの交換となると、もちろんそれなりに費用もかかってしまいます
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クラッチディスクはあたりがおかしくなり始めたかな?くらいの削れ方で、ちょうど交換するのに良い頃合いだと思います
もう少し削れるとリベットが飛び出てきて、フライホイル側にダメージが出てしまいます
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クラッチディスクとクラッチカバーは新品に交換します
レリーズベアリングもまだ破損してはいませんが、ハンドスピナーのような音が出ていますのでこちらも限界でしたね!何れにしろクラッチ3点セットとしてディスク、カバー、レリーズベアリングはセットで交換していきます。
摩耗が進んだり破損してからだと他の部分へ二次故障が発生したり、走行不能になると入庫するのも大変になってしまいます
クラッチに不具合を感じたら、余裕を持って早めのタイミングで交換してしまうのがベストです
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リアクランクシールも新しいものに交換します
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分解したこのタイミングでしかできない細かい部分の作業や洗浄も行い綺麗にして、新しいクラッチを組んでいきます
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続いて足廻りの作業に移ります
サブフレーム(フロントメンバー)と呼ばれる足廻りを構成するフレームです
エンジンを降ろすと比較的簡単に取り外すことが可能です。
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ご覧のようにロアアームのボールジョイントが切れてしまっているので交換します
R50・R52・R53では鉄板と言っていいほどよくある症状です
単体で取り外す作業はちょっと大変なのですが、エンジン・ミッション一式をおろしたこの状態だと簡単に交換できます
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ロアコントロールアームのブッシュもグニグニ動くほどへたってきています
このブッシュが駄目になると、ブレーキ時にかかる前後方向の力を吸収できなくなり、ブレーキを踏んだ際にガコッと異音が鳴ります
更に高速走行時の横揺れも抑えられず直進安定性の悪化に繋がります
ここもエンジンを下ろした今だからこそ作業しやすい箇所です!
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油圧式パワステのオイルが漏れを起こしています
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パワステホースとリザーブタンク一式をまるごと新品に交換します
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ブッシュ類を新しいものに交換し、パワステもサブフレームに組み付けていきます
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こちらも第一世代MINIではよくある症状のショックアッパーマウントの亀裂!
パックリと亀裂が入ってしまっているので交換します
この状態ですとハンドルを切ったときにギコギコといった嫌な音がします
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アッパーマウントと同時にダストブーツとバンプラバーも新品に交換します
ここを交換すれば乗り心地もだいぶしっとりしてイイ感じになるはずです!
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クラッチを交換したエンジンを車に載せ、諸々のパーツを組み上げて作業完了!
足廻りが一気にリフレッシュされたことで乗り味はかなり良くなりました!
クラッチも違和感なく素直に操作でき、異常が無いことを確認してからご返車させて頂きました
クラッチ交換と足廻り一式のリフレッシュとなると比較的高額の修理となってしまいますが、MINIの場合同時に作業できる部分のため、まとめてやってしまえば工賃も割安になります
それでも同じぐらいのミニの中古車が買える金額の修理は・・・と躊躇される方もいらっしゃいますが、その中古車にもいつか不具合が出て同様の修理が必要になる可能性があることを考えれば、決断してもいい修理だと思います
MINIはブッシュやオイル漏れなどの不具合はよく出ますが、エンジン内部などの車の根本の部分はとても頑丈です
せっかくMINIに乗るならばコンディションの良い、走りを楽しめるMINIにしてあげましょう!
10年20年とまだ長く乗りたいとお考えのオーナー様にはぜひやっていただきたいオススメの内容です!
その他整備レポート
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