
~エンジンまわりからミッションまで、漏れるポイントを一気に総ざらい!~
MINIの定番トラブルといえば「オイル漏れ」 特にR56世代(2006~2014年頃)は、構造上の理由から?何れにしろ“漏れるのが当たり前”とも言われる車種・・・ でも実際、「どこから漏れるの?」「何が原因?」「どこまで直せばいいの?」と不安になる方も多いはず
今回はR56系ミニの“よくある漏れポイント”を総まとめしました
一気にチェックして、愛車の健康状態を把握しましょう!
※弊社は俗にいう新型ミニ=BMW製ミニ専門の修理工場となっております。ローバーミニ、クラシックミニに関しての修理はお受けできませんのでよろしくお願いします。 また正確には「ミニ」という車の「クーパー」というグレードですので「ミニクーパー」と呼ぶのは車種を指す場合には不適切ですが、文章上小さい・コンパクトを指すミニと車を指すミニの混同を防ぐ為、ここではミニ全般をミニクーパーと呼称します

もやはつなぎ目は全て漏れの可能性があるというイメージでいると良いかも…
ダメージを最小に留めるために早期発見を心がけましょう
エンジンまわりの定番オイル漏れスポット
ヘッドカバー(タペットカバー)
エンジンのてっぺん部分
ゴムパッキンの劣化+樹脂製カバーの歪み・劣化が原因で漏れやすい箇所です
垂れたオイルが色々な所に付着するので煙が出たり、ゴムパーツをダメにしたり軽視するのはNG!
またプラグホールへの浸入が起こると厄介なので“オイル焼けのニオイ”がするならここを疑って!


オイルフィルターハウジング
ミニの持病中の持病
オイルフィルターが入る「入れ物」にあたる部分。基本はガスケットを交換すればOKですが、ターボのクーパーSの場合周辺のホース類もかなり劣化しているので一気に交換がベターです

オイルパン
エンジン下部のオイルを溜める部分
液体ガスケットの劣化で漏れやすい箇所です
重度になると下回り一帯がベトベトになってしまいます
車検時やリフトアップのタイミングでの点検がおすすめ!

リアクランクシール
クラッチとエンジンの間のシール
ミッションを降ろさないとアクセス不可=工賃高めなので要注意!
M/T車ならクラッチ交換時に同時作業がマスト!

フロントクランクシール
クランクプーリーの裏側にあるシール
ベルト周辺がオイリーならここが怪しいです
部品代は安価で比較的安価に直しやすいポイントです!

バキュームポンプ
エンジン向かって右側の一番上に取り付けられています
金属製のポンプケースのOリングの劣化でオイルが滲み出します
ブレーキの負圧を作る重要パーツなので、性能低下にもつながる危険ポイント

シリンダーヘッドガスケット
完全なエンジン内部のコア部品!
ここから漏れているとかなりの確率で状態は悪い印象・・・
かなり大掛かりな修理が必要になります

エンジン外・ミッションまわりの漏れスポット
ATオイルパン(AT車)
A/Tオイル(ATF)を貯めておく下側のお皿部分
パッキンの経年劣化でにじみ/漏れが発生します
交換時には何れにしろATFは抜けてしまうのでA/T内部のストレーナー(フィルター)なども同時交換でリフレッシュがてらの修理がおススメです!


まとめ:R56は“漏れ前提”で、予防・発見・セット作業がカギ!
R56系のオイル漏れはもはや「いつか起きるもの」と捉えて備えるのが正解
ポイントは以下の3つ!
• もやはつなぎ目は全て漏れの可能性があるというイメージ
• 早期発見でダメージ最小限に!
• ついで作業で工賃を抑える戦略を!
詳細な修理事例や費用感は、各部位ごとのコラムで個別に解説しています
気になる箇所はぜひ併せてチェックしてください
過去の実績一覧

小林裕太(こばやし・ゆうた)
国家一級自動車整備士
小林モータース株式会社 工場長
欧州車を中心に扱う某輸入車専門店で工場長等を計8年半務める。
豊富な輸入車整備経験によりBenz、BMW、Audiからポルシェ、ベントレー、フェラーリまでヨーロッパ車全般を得意とする。
【店舗情報】
千葉県松戸市の修理工場なら 小林モータース
国産車・外車、メーカー問わず修理可能です
中古パーツ・リビルトパーツ・社外パーツを使った修理もお任せ下さい
お客様からのご連絡をお待ちしています
小林モータース株式会社
047-387-0398
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