
「エアコンが効かない…修理かな?」 そう思ったとき、ちょっとした操作ミスや設定ミスが原因だったというケースも少なくありません。
最近の車はオート制御が優秀で、逆にわかりづらい部分も多いので、
修理に出す前に一度これをチェックしてみましょう!

※本記事の内容は、投稿日時点の整備業界情報および当社の現場実績に基づいています。

故障かも、と焦る前に一旦チェック!
もし本当に故障で工場に入庫する際は、暑さ対策に気をつけてください
電源が入ってるか確認!
「えっそんなこと?」と思われるかもしれませんが、意外と多い落とし穴です
特に最近の車はオートエアコンが主流で、自分で操作することが少ない分、
・誰かに貸した
・コーティングや点検などで車を預けた
といった時に、気づかないうちに電源OFFになってることがよくあります
▶ パネルに風量表示が出ているかチェック
▶ 表示がなければ、「風量ボタン」や「AUTOボタン」を押してみましょう

A/CスイッチがOFFになっていないか?
冷たい風を出すには、「A/C」がONになっている必要があります
MINIではオート制御中でも、A/CだけOFFになってるパターンも多いです
▶ A/Cボタンを何度か押して、ON/OFFの切り替えを試しましょう
▶ 表示が点灯するかどうかで判断できます

温度調整をチェックしてみよう
冷風が出ないときは、温度設定を最低〜最高までぐるっと回してみるのが効果的
MINIやBMWには「MAX COOL」ボタンもあり、これを押すと強制的に最強冷風モードになります
また温風側も確認しておくとGOOD!
冷風はコンプレッサー制御、温風はエンジンの熱(冷却水)を使う仕組みなので、両方の状態が分かると、整備士にも的確に情報が伝わります
風量の変化はある?
風自体が出ない…というケースも結構あります
▶ 風量ダイヤルやボタンで、風量が変化するかをチェックしましょう
▶ 「風が出ない」=ブロアモーター不良の可能性も
普段オートで使っていると、そもそも「風が出てないこと」に気づかない方も多いです!

ここまで確認できれば、入庫前の準備はバッチリ!
修理に出す前に、以下の3点を伝えられると非常にスムーズです
• 風が出るか、出ないか
• 冷風が出るか、出ないか
• 温風が出るか、出ないか
この3つが分かっているだけで、診断にかかる時間や無駄な工賃を省けることもあります!
エンジンルームは見なくてOK?
昔の車には「サイトグラス」という、エアコンガス量を見る小窓や、マグネットクラッチ(ON/OFFの切り替えが見えるパーツ)がついていました
でも最近のMINI含む多くの車は、
•サイトグラスは非搭載
•マグネットクラッチはレス構造
•エンジンルームもギチギチで見えづらい
という状況なので、見た目で判断するのはほぼ不可能です
無理に確認してホースやカプラーを傷つけるくらいなら、無理せずプロに任せましょう!
移動するときの注意点
エアコンが壊れていても、A/CスイッチをOFFにして走ればOK
それ以上壊れるリスクは基本的に低いです
※異音や不調感があれば迷わずロードサービスをお願いしましょう!
また夏場は油断すると命に関わるレベルの暑さになります
「エアコン効かないからファンもOFFにしといた」なんて方もいますが、それは危険!
・A/CスイッチOFF+窓全開+風量最大
・早朝や夕方など、比較的涼しい時間帯に移動する
など、最低限の熱中症対策をしたうえで、入庫してください
小林モータースの在庫車両

小林裕太(こばやし・ゆうた)
国家一級自動車整備士
小林モータース株式会社 工場長
欧州車を中心に扱う某輸入車専門店で工場長等を計8年半務める。
豊富な輸入車整備経験によりBenz、BMW、Audiからポルシェ、ベントレー、フェラーリまでヨーロッパ車全般を得意とする。
【店舗情報】
千葉県松戸市の修理工場なら 小林モータース
国産車・外車、メーカー問わず修理可能です
中古パーツ・リビルトパーツ・社外パーツを使った修理もお任せ下さい
お客様からのご連絡をお待ちしています
小林モータース株式会社
047-387-0398
千葉県松戸市五香2-3-2
9:00~19:00 水曜定休