トヨタ カローラフィールダー ABS誤作動修理
トヨタ カローラフィールダー ABS誤作動するとの症状でご入庫です
テストドライブを行うと確かに信号待ちなので減速していくと、
最後にガガガッとブレーキペダルに振動が来てABSが作動しました
勿論タイヤがスリップする様な状況ではありません
ピットに戻りテスター診断をかけてエラーの入力を確認しましたが
エラーコードはありませんでした
ですがテスターはただエラーを確認する為だけのものではありません
実測値と言って今現在の車の各センサー値等をリアルタイムで見ること
が出来、そこから原因を絞っていく診断方法もあります
各所実測値診断を行った結果、原因を絞りこむ事が出来ました
写真はABS制御で最も大切な情報である各車輪の回転数を計測する
センサーの実測値です
写真には4つグラフがあると思いますが、上から右前タイヤ、左前、右後、
左後の順で並んでいます
それぞれタイヤが回転=スピードが発生すると数値が上がっていきます
もちろん直進で進んでいる状態であれば4輪とも同じ回転数=スピードのはず
ですので、グラフの形は同じでなければなりません
写真の赤矢印部に注目すると他の3つのグラフとは多少形が違い、急に立ち上がって
数値が減少するときには急に数値が落ち込んでいるのが分かると思います
これは右前の回転センサーが極低速域を測定できていない事を意味します
このセンサー値を元に車両はABSを制御しますので、ブレーキング時に右前の
センサーの数値が出なくなれば車輌のコンピューターは右前が突然ロックした
と考えますので当然ABSを作動させてしまいます
今回は上記の原因でABSの誤作動を起こしていました
ここから更に原因を絞り込んでいきます
現状はセンサーの数値が悪いという部分が判明しただけですので、
ここから実際に原因になってる箇所を探していきます
右前のタイヤの回転数センサーを外して確認するとセンサーにサビが
大量に付着し、センサーの反応が悪くなっているのを発見しました
これで原因が本当に確定です
センサー自体には異常はありあませんでしたので、サビを落としてみると
センサーの値はしっかりと復帰しました
しかし写真でも分かるようにブレーキ廻りにはサビが大量発生して
しまっています
これでは直ぐにまた新たなサビが付着し同じような状態が再発する
可能性が高いです
そこでブレーキ廻りを分解し、内部のサビを出来る限り除去します
ブレーキローターはサビが非常に酷かったので今回交換を行いました
またブレーキパットは丁度よく残量が無かったので同時交換です
上記の通りサビの付着が原因でセンサー自体は特に異常ありませんでした
のでセンサーはそのまま再利用します
ブレーキ廻り組み付け後、再度テストドライブを行い、
ABSの誤作動が無い事を確認して作業終了です
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