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整備レポート

2024.12.27

第1世代ミニ R50・R53・R52 ~歴代ミニを世代別に徹底解説~ 

第1世代ミニ R50・R53・R52 ~歴代ミニを世代別に徹底解説~ 
第1世代のミニにフォーカスして解説していきます!
同世代のBMWと比べても、外装も内装もスタイリッシュで今あらためて見ても古く見えません
ですが発売は2001年からなのでもう20年選手です
中古相場も投げ売りに近い状態ですが、その後のモデルに比べて小振りなサイズ感やゴーカートフィーリングと呼ばれる乗り味でいまだに人気があるMINIです

BMWミニの元祖

第1世代ミニ R50・R53・R52 ~歴代ミニを世代別に徹底解説~ 

日本では2002年3月2日にデリバリーが開始された、BMWから発売されたBMWミニの元祖です
モデルはオーソドックスな3ドアハッチバックと後発のコンバーチブルの2種類があります

第1世代ミニ R50・R53・R52 ~歴代ミニを世代別に徹底解説~ 

まだBMWにFF車がなかった当時、唐突に発表された小型FFハッチバックということで話題を呼びました
そのため他のBMWのどのモデルとも似ていない、オリジナリティのある車でした
まさに孤高の存在だったと言えます
FFでありながらBMWが設計しているだけあってFRのような乗り味で、コーナリングなど軽快なドライビングが楽しめる1台です
クラシックミニの代名詞であった”ゴーカートフィーリング”をしっかりと受け継いでいます

第1世代ミニ R50・R53・R52 ~歴代ミニを世代別に徹底解説~ 

ただ生産開始から20年を超えていることもあり随所に不便な部分や不具合が出るのも事実です
今となってはあって当然のカーナビは搭載されていませんし、オーディオがMDの場合もあります
経年でエンジン関係、足回り、内装など各所にトラブルが出ます
中古の購入価格にプラス100万円くらい、整備費用ががかかるであろうことは覚悟が必要です

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R50/R53 ミニ(3ドアハッチバック) 

全てのミニの基準となるような初代3ドアハッチバックモデルです
後の世代とは異なり、R50・R53のみボディーではなくグレードでモデルコードが振られています
ワン・クーパーがR50、クーパーSがR53になります(第2世代以降ではR56であればワンでもクーパーSでもすべてR56)

詳細…
R50
R53

R50

ワンとクーパー
R53と比較すると、走行性能や装備の差などから存在意義が薄れてきてしまっている感があります
スポーティーモデルであるR53とのオーナーの愛の差が出ている(?)のか、状態の良い車両は減ってきています

R53

1.6Lにスーパーチャージャー搭載
「速い」「軽い」「小さい」「MT率が高い」など、生産から年数が経っていても魅力的な要素が多いです

年々高額になっている国産のスポーツカーを探すよりも、お手軽に速い車を楽しめるのでおすすめの一台です

グレード

ワン
クーパー
クーパーS

R52 ミニコンバーチブル

04年に発売開始
電動ソフトトップルーフを採用する事で開放的なドライブが楽しめます
独特なスタイリングが今なお根強い人気がある、初代の唯一の派生モデルです
クーパーとクーパーSがあります

詳細…

屋根が開くのが魅力ですが、その幌が壊れている場合が多くなってきています
また速さや乗り味などは決して劣りませんが、リアハッチが小さかったり、幌に当たる雨音が気になるなどR53・R50よりも割り切って乗る必要があります

R52
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グレード

クーパーコンバーチブル
クーパーSコンバーチブル

モデルの見分け

・幌の有無
・テールゲートが下ヒンジ

エンジン等

全モデル、直列4気筒 1.6Lの通称:トライテックエンジンを搭載しています
このエンジンはBMWとクライスラーとの合弁会社トライテックが製造したものなので、鋳鉄ブロックにOHC、スーパーチャージャーなどBMWらしさが全くないのが特徴です
R50に搭載されるNA仕様(W10)とR53に搭載されるスーパーチャージャー仕様(W11)があります

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スーパーチャージャー仕様(W11)

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NA仕様(W10)

グレードの見分け

外見で最も大きな違いはフードのエアインテークの有無です(キャラクターとして世代を超えてもエンジンフードスクープがあるのはクーパーSの証です)

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細かいところでは、
・クーパーS はグリル内ボディー同色
・クーパーSはサイドスキットルがメッキ+Sロゴ(R50は素地のブラック)
・クーパーSはセンターデュアルマフラー(R50は片だし)
・クーパーSはFバンパー下部が素地グリル R50は金属グリル・・・?
・クーパーSは取っ手みたいなリアウィング有
・クーパーSはフューエルリットがメッキのキャップ風 クーパー、ワンは普通のボディー色蓋
などがあります

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またトランスミッションがクーパー、ワンは5MTCVT、クーパーSは6MT6ATとなっています
このCVTはこわれやすく分解修理もできないため注意が必要です
オートマ車をお考えの方はクーパーS を選ぶのが無難です 

前期後期見分け

大きく変化しないことがコンセプトであるため、ほぼ同じような見た目ですが、バンパー形状、ヘッドライト、テールライトの構成などに変化があります

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世代の見分け

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第1世代はその後の世代と比較すると、ボディのサイズ感がだいぶ小ぶりに見えます
細かい点だと第2世代R56と比較すると、
・ライトがフードと一体になってボンネットを開けるとヘッドライトごと開く
・フード上部に素地のワイパーガーニッシュがなくボディー色のベゼルになって空気口とワイパーアームが付く
・サイドスキットル(サイドマーカーのベース)が他世代より小さめ
などがあります

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第1世代ミニを購入する方へ

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ミニの中古車を選ぶときのポイントとしては、年式や距離は気にせずメンテナンス度合いで判断しましょう
価格が高めでもできるだけメンテ済みの個体を狙いましょう
もしくはメンテナンス代がプラスでかかることを前提に、あえて安いものを狙うのも手です

3ドア、狭さ、年式の古さなどなどの不便を諦められる方でないと手を出しづらいかもしれませんが、それを補うほどの楽しさがある車でもあります!

最近のスポーツカーには少ない軽量コンパクトで、”楽しい”速さを持つ車です!

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第1世代の定番トラブル箇所

小林モータース株式会社

ミニクーパーのご入庫は輸入車の中でも一番多く、年間300台以上のミニクーパーがご入庫頂きます
1~3世代目までクラブマンもコンバーチブルもクロスオーバーも皆さん自慢のミニをご依頼頂いております
またBMW・BMW MINIの純正診断・汎用輸入車診断機を複数台完備しておりますので高度なテスター診断や一般的には不可能と言われる中古コンピューターの同期作業等も可能です

ミニクーパーの車検・点検・修理でお困りの際は是非お気軽にご相談ください!

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