MINI R50 足回りから異音がするとのことでご入庫です
ハンドルを切っていくとカキンカキン…と音が出ます
オーナー様もおそらくそうだろうとのことでしたが、これはMINIでは定番のアッパーマウントの不良と考えられます
ボンネットを開けて見てみましょう
ご覧の通りきれいにゴムの部分が剥がれています
ショックアブソーバーがゴムを突き抜けて上にあがっている状態になって異音が出るのです
ちなみにショックが上がっているということは、実質ローダウンしているのと同じ状態になっています
なので、劣化したアッパーマウントを交換すると若干車高が上がってしまいます
もう一つの交換箇所がハブベアリングです
スピードが上がっていくのに応じて大きくなる特有の異音が出ていました
オーナー様は車内で響く感じからリアのハブベアリングじゃないかとのことでしたが、点検したところ問題があったのはフロント側でした
左フロントのタイヤが揺れるのがわかるくらいにガタついてカタカタ音が出る状態でした
右側にはガタつきは見られませんでしたが、普通に走行している限り左右で極端に劣化に差が出ることはめったにありませんので、同時に交換することになりました
取り外したハブベアリングです
手で回してみても振動が感じられますし、新品と違い軽く回ってしまいます
とは言っても、大きく壊れているというようには見えません
ですが1トン以上の車重を受け止めているパーツなので、ほんとにちょっとのガタつきでも異音やタイヤのグラつきなど大きな不具合に繋がります
余談ですが輸入車の多くはハブボルトでホイールと締結します
国産車はハブからボルトが生えているような構造になっていてハブナットで締結します
強度などはハブボルトのほうが有利らしいですが、パーツとしての見た目はただのお皿のような感じであまりかっこよくはないですね…
ハブを取り外した車体側のナックルです
サビが出ているので磨いてから新品のハブを取り付けます
アッパーマウントは以前にOEMのパーツに交換されているようです
お財布にも優しいのでなるべくOEMのパーツをおすすめしたいのですが、アッパーブッシュに関しては純正のほうがいいです
OEMのパーツだと、なぜだかすぐダメになってしまう場合が多いので、今回はBMWの純正部品に交換します
無事取り付けが完了しました
新品のハブベアリングは手ではやっと回せるくらい硬いです
これをエンジンで回してあげることでギョリっとした回転になります
アッパーマウントも新品です
このアッパーマウントなのですが、ゴムの部分にも黒い塗装がされています
そのため新品に交換して最初に地面に接地させたときにゴムの塗装がひび割れてしまいます
致し方ないのですが見栄えはあまり良くないですね…
タイヤなどを組み付けて各部を点検し、無事異音もなくなりました!
その他異常もないことを確認しご返車させていただきました
R50・R53の第一世代のハブベアリングは比較的頑丈なのですが、走行距離が増えたり、ホイールスペーサーなどが入っていると劣化が進行している場合があります
異音など気になる症状がある方はご相談ください!
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