BMW MINI R56 エンジンから異音がするとのことでご入庫です
実際に症状を確認してみると、正常ではないゴロゴロした音が確かに聞こえます
エンジンからの異音の原因を診断するために、診断専用の聴診器を使います
人間の耳だとエンジンの各部の色々な音が混ざって聞こえてしまうので、異音の場所の特定するのはなかなか難しいです
このツールは先端が指向性のあるマイクになっていて、特定のポイントのみに絞って音を聞くことができます
つまりエンジンのどの部分で異音が出ているのかはっきりと分かるわけです!
今回の場合はオルタネーターの不良が原因ということが判明しました
お客様にお見積りをご確認頂き修理を進めます
問題のオルタネーターをサクッと取り外していきます
取り外したオルタネーターと新品との比較ですが、一見問題なさそうに見えますが、
軸の部分がグラグラと動きます
削れカスみたいなものも付着しているので、内部のベアリングがだめになってケースも削っていると思われます
オルタネーターの振動に伴ってファンベルトのテンショナーにも影響が出ていたので、こちらも新品に交換します
また、同時にウォーターポンプ、フリクションホイール、ウォーターポンププーリーも交換します
一般的なウォーターポンプはクランクプーリーからベルトを使って駆動します
しかしこの第2世代MINIのウォーターポンプはかなり特殊で、フリクションホイールを介して、ウォーターポンププーリーに焼き付けてあるゴムの摩擦で直接ウォーターポンプを回す仕組みになっています
フリクションホイールを伸び縮みさせて駆動を切り離し、ウォーターポンプを止めることができるようにこのような作りになっているのですが、やはりトリッキーな作り故、壊れやすいです・・・
ウォーターポンプ自体も樹脂製から、耐久性が上がった金属製の対策品が出ていますのでそちらに交換します
各部交換してエンジンを始動したところ、無事気になる異音はなくなりました!
その他の異常もないことを確認しご返車させていただきました
第2世代MINIのオルタネーターは比較的修理の前例が少なく壊れにくいものだと思っていたのですが、ここ最近少しずつ増えてきている気がします
もしかすると、年数的に限界がきているのかもしれません
以前はしなかった異音がするなど、第2世代MINIのオーナーの方で気になる方はぜひご相談下さい!
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