BMW MINI R53 バイブレーションダンパー交換でご入庫です
バイブレーションダンパーに不具合が起こると、アクセルを吹かすとどこからともなく「チリンチリンチリン・・・」と異音が出るところから始まり、バッテリー警告灯、水温上昇、ABS警告灯、オーバーヒート警告灯、エアコンが効かなくなるなどの症状が出ます
オーナー様は以前もバイブレーションダンパーが原因の不具合があり、今回で2回目だそうです
実際に見ていきましょう
ブログですので点検とメンテナンスが同時になってしまいますが、実際には一通り診断後、お見積りを作成、お客様とお打合せ後、修理作業を進めていきます
写真の円形のパーツがバイブレーションダンパーです
エンジンから軸が出ていて、その軸の回転をファンベルトに伝える役割です
これでオルタネーターなどの補機類がエンジンと一緒に回る構造です
プーリーのようにただ回転を伝えるだけでなく、バイブレーションダンパーの名前の通り、エンジンからのショックを和らげるために内部にゴムが入っています
エンジンは爆発によって回転しているため、力がかかるところとかからないところが角度ごとにあります
若干速くなったり遅くなったりを高速で繰り返しているため、そのショックをゴムを介して吸収しています
御覧ください!
きれいに真っ二つです…
正常ならば右のエンジンからの入力と左のファンベルト側の出力をゴムが間に入って行うパーツですが、完全にそのゴムが断裂しています
エンジン側は回りますがベルト側は回らなくなってしまうため、実質ファンベルトがかかっていないのと同じです
つまり、オルタネーターが動かず発電できなくなり、電動パワステなどの警告灯が出るのです
またウォーターポンプも止まるので冷却水が回らずオーバーヒート
スーパーチャージャーも動かないので走った感じも違和感が出る
エアコンコンプレッサーも動かないのでエアコンが効かなくなる、などなどさまざまな症状が出ます
また断裂した状態なので中で遊んでエンジンに接触してチリンチリン異音がするのです
接触していた傷がしっかりついています
新品は人間の力ではピクリとも動かないほど頑丈です
こちらに交換します
一応金属のシェルで覆われた対策品にはなっていますが、初期型よりはましになったもののやはり壊れます…
またファンベルトも擦れてささくれが出ているので、こちらも同時に新品に交換します
無事取り付けが完了し正常に各部が機能することが確認できました!
その他の異常もテスターなどで問題ないことを確認しご返車させていただきました
バイブレーションダンパーは月に一度は問い合わせや修理での入庫があるほど、定番のよく壊れるパーツです
ファンベルトやテンショナーなど周辺部品にも変な負荷がかかって破損している場合があるので、こちらもセットで交換するのがおすすめです!
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