BMW Z4 E85 エンジンチェックランプ点灯症状にてご入庫頂きました
また「ファーーーーーーーン!!!」とエンジン始動中は常に全開で電動ファンが回っています!
早速ピットにて診断を進めていきます
テスター診断機にて診断すると電動ウォーターポンプのエラーが入力されていました!
上記の症状でも恐らくそうだろうな・・・とは思っていましたが案の定でした
お客様に原因とお見積りをご説明させて頂き修理を進めていきます
写真左側の円柱上のパーツが電動ウォーターポンプになります
またその左の球体のパーツがサーモスタット
今回はどちらも交換します
これまでのウォーターポンプはエンジンの動力で動くのが一般的でしたが、BMWはこの辺りの年式から徐々に電動ウォーターポンプが増えてきました
エンジンで動かす場合、ウォーターポンプの能力はエンジン回転数で決定しまいます
能力が足らない。はダメなのでエンジンの回転数が低い状態でも十分冷却が賄えるような設計にし、高回転で走る場合は極論、無駄に冷却水を循環する必要がありました
そこで電気=モーターで動かす事でエンジンの回転数に依存せずにウォーターポンプ自体の回転数=能力を自由に設定できます
なので暖気時にはOFFにして一早く暖気、通常走行時はゆっくり目に動かして冷却水温度を高く設定することで、熱損失を減らし燃費UP
またスポーツ走行時には冷却不足にならないようにしっかり回すことで冷却重視の運用する等、自由自在に水温をコントロールできるという優れもの!
まぁそんな素敵なシステムですので壊れる訳です・・・笑
長々語りましたが、壊れているウォーターポンプを取り外し交換します
今回はOEMのウォーターポンプにて交換しますので金額もお安くなっています!
組み終われば新たなに冷却水を充填します
この冷却水の充填もひと癖ありです!
エンジンでウォーターポンプが動かないので、今までの様にエンジンをかけて、冷却水を循環させ、エア抜きする。という事が物理的にできません・・・!
なのでテスター診断機にてエア抜きモードに入れ、エンジンがかかってない状態でウォーターポンプだけを回してエア抜きしていきます
今までの整備をちょっと知っている方だと「え?何やってるの??」となる光景です
残っているエラーを消して、テストドライブを行い整備完了!
無事チェックランプも、ファンの異常回転もなくなりましたのでご返車させていただきました!
ちなみにですが、今回のE85はモデルサイクルが長いので、車体自体は当時の旧3シリーズに当たるE46に近い形状をしています
電動ウォーターポンプが搭載されたエンジンが搭載されたのはE90世代ですのでこの最終型のE85は交換が非常に簡単!
写真はメインで搭載されているE90の足回りからの写真です
エンジン前方までサブフレームが来て、BMW的にはフロントテンションストラット(だったかな・・・?)が付いた新世代足回りになりましたので、上の写真と比較すると電動ウォーターポンプが全く見えないのが分かると思います
エンジンは同じですよ!!
何が言いたいか・・・ちょっとBMWのオタク話でした笑
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