本日は調音施工をベースにした小林モータース独自の静音プロジェクトをご紹介したいと思います!
200系ハイエーススーパーGLなのですが、当社の社長と専務の自家用車になります
遊びで使いたいそうなのですが、「エンジン音やロードノイズが気になる!」とのことで、デッドニング的なことをしていきたいと思います。
ただ調音施工ではございません
あくまで調音施工というのは、インナーフェンダー4個とバルクヘッドの5箇所をカスタムし走行音の静粛化を測るプログラムを言います。
なので、ここから外れたことをすると調音施工とは呼べないのです
ハイエースにはインナーフェンダーがないので調音施工とは呼べなくなってしまいます
そのため今回はデッドニングシートを用いたロードノイズの低減、エンジン音の低減を目指す、小林モータース独自のプランをご提案できればと思います!
後席シートや天張りなどを剥がして施工する本格的なフルデッドニングもありますが、かなり高額になりますので、そこまではしません
使用する静音シートの量も尋常じゃなくなってしまいます
今回のコンセプトとしては、エンジンの周辺など最低限の施工で済む静音化を目指します
とりあえず、施工前の状態で試運転に出てみましょう
ハイエースのエンジンはシートの下にあります
前方にエンジンがない分、後ろが広くできるというわけです
ただエンジンとタイヤの上に人間が座る恰好になるので、うるさいのはしょうがないのです
ガソリンエンジン車なのでまだマシなのかもしれませんが、ロードノイズよりエンジンノイズが気になります
真下からというよりも、座席の後ろや前から包み込まれるようにエンジン音がします
フロントタイヤも座席下にあるので、荒れた路面などではロードノイズもそれなりに感じますね
ノイズと振動で、高速道路での走行はかなりの疲労を伴うのではないでしょうか
大きめのギャップに乗ったときの独特の鉄板感とでも言うのでしょうか
ゴトゴトというよりバコバコとボディ全体が響くような音も気になります
フルデッドニングして高級セダンのような感じを目指すのではなく、気になる箇所をピンポイントで施工して一般的なミニバン程度の静粛性を目指すだけでも、高速などは圧倒的に楽になると思います
施工に移っていきましょう!
シートを貼る場所を限定しつつ、効果的にできるように少しずつ確かめながら作業していきます
まず、エンジンルームの外側を囲うようにシートを施工しました
エンジンとフロントフェンダーを覆って、座席下で音を防ぐようなイメージです
ちなみに施工箇所にはエンジン整備用のハッチがあります
メンテナンスに必要な箇所は当然、塞がないように注意しています
整備士たるものメンテナンス性を損なうようなことはしないように気をつけなくては!
フロアマットを戻せば見栄えは施工前と変わりません
この状態で一旦テストドライブしましたが、驚くぐらい効果抜群!
下側からくるノイズは小さくなったものの、前方から回り込んで音が来るイメージになりました
ある意味、ボンネットからエンジン音がするミニバン的なノイズの出かたに近づいたと言えます
前方のバルクヘッドにも施工すればもっと良くなるのでは!
ということでやってみました
これは通常の調音施工でもオプションで存在する工程で、エンジン音をバルクヘッド(隔壁)で堰き止めて室内に伝わらないようにするイメージです
ハイエースはバルクヘッドの中央がトンネルのような構造になっていて座席下のエンジンと前方のボンネット部分が繋がっています
ここから音が出てきて回り込んでいるという予測です
リアフェンダーも見てみましょう
調音施工ではインナーフェンダーを覆うことでロードノイズを減らします
最初にご説明した通り、ハイエースにはインナーフェンダーがないので、室内側から同等の効果を狙い施工しました
フェンダー上部のボディパネルの内側にも施工しています
注意点としては、グレードによってリアトリムがないものがあります
フェンダー廻りが丸出しの状態なので、施工しても見栄えがよろしくないのと、デッドニングシートに傷などがついてしまう可能性もあるため、このタイプはリアの施工は不可とさせていただきます
エンジン、バルクヘッド、前後フェンダーに施工して、これで静音シート2箱分相当です
やはりクルマのサイズが大きいので量はそれなりに使用します
フルデッドニングを目指すならリアのフロアは特に響くので施工したいところなのですが、(お店によっては全面を3重にしたりします)そこまでやってしまうと、とんでもない量のシートが必要になってきてしまいます
今回はあくまで最小限の作業で、というのがコンセプトなのでここでひとまず施工完了ということにします!
施工後の試乗に行きましょう!
すでにアイドリング状態の段階で圧倒的に静かです!
エンジン音は聞こえてきますが、座席の下から響いてくる感じは全くしません
むしろ排気管を通る排気が後ろにいく音が聞こえてきます
あと足元に伝わるエンジンからの熱も感じません!
走らせてみても静かです!
路面が悪いところだとゴトゴトしますが、施工前の貨物車然としたチープな感じはしません
宣言どおり、ミニバンのような感じに近づいたと思います
シートを貼れる場所の制限があるため、正直、高級セダンに施工しての変化と比較するとレベルは低いですが、確実に良くなっています!
ロードノイズの拾い方も変化していて、タイヤの真上の着座位置でも気になりません
これならば高速道路もだいぶ楽だと思います
ノイズが少なく会話も通るのも嬉しいポイントですね
ノイズにつつまれて会話していた感じから普通に気にせず喋れます
高級車的な贅沢な静かになった感ではなく、実用的な意味で、楽で疲れにくい車になった感じです
これは大成功ではないでしょうか!
欲を言うと、調音施工でも指摘される部分ですがエンジンが静かになりすぎてマフラーの排気音が逆に気になるところでしょうか・・・
ハイエースをお仕事で使われている方はもちろんですが、趣味で使ってる方には特におすすめです
運転の疲労感・ストレスがなくなって、ハイエースがより乗りやすく、使いやすい車になります!
気になった方はぜひご連絡を!
現在、調音シートが品薄なのでシートの在庫の状況なども含めお問い合わせ下さい!
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