Xentry

メルセデス純正診断機エキセントリー

メルセデス純正診断機 Xentry(エキセントリー)SDコネクト メルセデスベンツ純正診断機になります。
従来までのDAS(ダステスター)でカバーできる車両に加えて、W204世代から現行W222、W213、W205まで対応する最新モデルになります。

最近では非常に「使える」汎用機も多くなっていますが、メーカーに特化した純正機では単純なエラーの読み出し・消去だけでなく、そこから更にエラーに対応した個別のテスト、付随したマニュアル、基準値など踏み込んだ診断が可能です。
特にメルセデスの純正診断機は使い勝手も良くデータも豊富な為、メルセデスの車検・修理では欠かせないテスターです。

基本料金

5,500円(税抜 ¥5,000~)/1回

診断料に含まれる項目

  • ショートテスト
    (車両の全てのコンピューターにアクセスし、エラーの有無を確認します。)
  • 各コンピューターのエラー確認
    (最終的な原因の断定はお預かり後別途診断が必要になります。)
  • ご希望によりエラーの消去

純正診断機 XENTRYとは

What's XENTRY

XENTRYとは

言わずと知れたメルセデスベンツ純正の診断機 メルセデスの車検・修理には必須のツールです。
メルセデスの場合、警告灯点灯等の修理時には勿論ですが、ブレーキパットの交換、ATF(オートマオイル)の交換、メーター内に表示されるメンテナンスのお知らせのリセット等一般的な車検や修理であっても診断機の使用が必要不可欠になっています。

ただ「よくその手の話は聞くけど、実際どんなものなの?」と疑問をお持ちの方もいらっしゃると思いますのでここでは少しだけ専用テスターの使用方法をご説明いたします。

まずは専用ソフトがインストールされたノートPCを車両の診断ポートに接続して作業開始になります。現代の車、特に輸入車は非常に電子制御化が進んでおり、車両を制御する為のコントロールユニット=コンピューターが多数取り付けられています。具体的にはエンジンを制御するコンピューター、A/Tを制御するコンピューターに始まりエアバック、ABS、果ては各ドアの制御やナビ、オーディオまでコンピューター制御されておりメルセデスの場合は1台の車両に対して30~40個のコンピューターが搭載され、それぞれが通信し合う事で高度な制御が実現しています。

エラーコードの有無・消去

エラーコードの有無・消去

診断機の大きな機能としてエラーコードの読み出しが上げられます。上記の様に1台に数十個あるコンピューターがそれぞれ管轄している範囲で「あれ故障してるかな?」「センサーから来るはずの値が来ないな」と言った不具合を感知するとエラーコードとしてコンピューターに保存されてます。また保存されたエラーコードによっては「危険性や運転に支障がある」等と判断され、メーター上のメッセージや警告灯と言った方法でドライバーに注意を促します。

エキセントリーテスターでは数十個あるコンピューターにそれぞれ通信を行い、各コンピューターに保存されているエラーコードを読み出す事ができます。
この時安い汎用機等では全てのコンピューターにアクセス出来なかったり、全てのエラーコードを認識できなかったりという事もあります。例えば故障診断であればエラーコードのチェックは診断の一番下「土台」になる部分ですのでこの部分が不安定なままだと診断結果自体も頼りないものになっていまいます。

その点純正診断機はそういった漏れ無く診断可能です。

また修理後にはエラーコードを消去する必要があります。国産車では警告灯が点灯し、修理を行った場合原因となる不具合が修理により認識しなくなると車両側が勝手に消去してくれる事もありますが、輸入車ではほどんどありません。
これは下記の過去故障に繋がる為です。根本的には設計思想の違いなのでしょう。ですのでメルセデスの場合、修理後は診断機側でエラーを消去しなくては、結果的に治っているのに警告灯が点灯してしまっている。という状況になってしまいます。

エラーコードの有無・消去

故障コードには何がどのようにダメか。という基本的な情報の他、今も継続している故障なのか、過去に起きていた故障なのかまた故障を認識した回数やその時の走行距離や運転の状況等もメモリーしています。

ですので「この間までは警告灯が点いていたんだけど・・・」という様なトラブルでも診断は可能です(実際に修理する場合にはあくまで過去のエラーを元にした推測での修理になってしまいます)。
また上記の様に全てがエラーコード入力=警告灯点灯ではないので、ドライバーには表示しないエラーコードも多数あります。

ですので診断を行う事によって隠された故障や大きなトラブルに至る前の種の様な不良も知る事ができます。

実測値の確認(ステータス表示)

実測値の確認(ステータス表示)

続いての機能は実測値の確認です。これは各センサーから送られてくるデータを基に車両が認識しているそれぞれの数値を見る事ができます。

例えばエンジンが何回転で動いているか、冷却水の温度、ミッションの作動状況など運転に直結する様なデータからエアコンの動きやドアの開閉といった所までそれぞれのコンピューターで確認する事ができます。

これらの情報を基に考察する事でエラーコードとの関連性と合わせて原因を絞り込んだり、逆にエラーコードとして入力されないような僅かな不具合を見つけ出すことができます。

アクティブテスト

アクティブテスト

続いてはコンピューターをかえして作動するパーツ類を強制的に作動させたり、停止させてたりするアクティブテスト呼ばれるテスト方法です。
整備士でなければ上の文で「なるほど」となる方は少ないかと思います。簡単な例で言えばヘッドライトも該当します。

昔の車であれば小学校の理科の実験と同じように電球とスイッチと電池を配線で結んで、スイッチをONにすれば電気が流れて点灯する。という様な簡単なシステムですが、メルセデスの様な車であればドライバーがライトのスイッチを操作した事を該当のコンピューターが認識し、そのコンピューターから「ライトをONにしなさい」とライトに命令を出し、ライトが実際に点灯するという様なシステムになっています。

ですので診断機側から強制的にライトをONにする信号を出す事で車のライトスイッチ操作なしにライトを点灯する事ができます。
これがアクティブテストです。このテストを上手く使う事で上記のライトであれば「ライトが点かない」というトラブルに対して強制点灯を行う事でスイッチが不良でそもそもライトをONにする信号が出ずライトが不点灯なのか、ライトをONにする信号は出ているがライトが不良で不点灯なのかを大きな枠で原因を切り分ける事が可能です。このテストも電子部品、電気駆動パーツが多いメルセデスでは非常に有効な診断方法です。

各部整備時操作

各部整備時操作

上記までの内容であれば、完璧さはともかく汎用機でも実装されているものが多いですがこの辺りから「メルセデス純正」が本領発揮されてきます。
こちらは点検時や作業時に何かしらの強制的な操作が必要な場合に診断機上から該当する操作を行えるプログラムです。

例えばW211(Eクラス)やW219(CLSクラス)に搭載されていたSBCと呼ばれる特殊なブレーキシステムの場合、車検時には必ず交換をお勧めするブレーキオイルの交換やメンテナンスの代表格ブレーキパットの交換もそのままでは作業出来ません。
診断機上から交換に関するプログラムを作動させ、診断機上と実際のメカ的な作業と並列して進めていく必要があります。同様に年式の新しいモデル(W205〜)であれば従来の足踏みで作動するものでなく、ボタン操作で作動・解除ができる電子制御パーキングブレーキが搭載されています。
こちらも同じように診断機からの操作無くしては後ろ側のブレーキパットが交換出来なくなっています。またメルセデスオーナーの方なら必ず見たことがあるメーター上の「メンテナンス 〇〇日経過」というようなお知らせメッセージ、こちらはよく勘違いされているお客様も多いですが、上記の様な故障を感知したトラブルコードではないので、エラーの消去ではなく、診断機上の操作によって学習させてやる必要があります。

ですので診断機側から強制的にライトをONにする信号を出す事で車のライトスイッチ操作なしにライトを点灯する事ができます。
これがアクティブテストです。このテストを上手く使う事で上記のライトであれば「ライトが点かない」というトラブルに対して強制点灯を行う事でスイッチが不良でそもそもライトをONにする信号が出ずライトが不点灯なのか、ライトをONにする信号は出ているがライトが不良で不点灯なのかを大きな枠で原因を切り分ける事が可能です。このテストも電子部品、電気駆動パーツが多いメルセデスでは非常に有効な診断方法です。

点検ガイド

点検ガイド

このテスト方法では上記で発見したエラーコード等を基にどのパーツが不良か?という診断プロセスを一連の流れにして診断する事ができます。

写真の様にテストに当たっての前提条件、診断機上で読み取れる実測値、実際のパーツを物理的に単体点検する為の情報、またその基準値等がステップごとに表示されます。

これによりエラーコードから原因究明に向けて、刑事ドラマに例えれば状況証拠を集めて、証言を集めて、物的証拠を掴んで犯人断定まで持っていくという流れ、通常であれば非常に長い時間を要する点検ですが、非常に短時間で効率よく行う事ができます。

キャリブレーション・適合

キャリブレーション・適合

最後にご紹介するのがキャリブレーションや適合作業と呼ばれる項目です。上記からでもわかる通り、車両の制御は非常に高度化されています。その為パーツ交換の際も「ハイ交換してOK!」と簡単にいかない作業も多数存在します。

例えば新たなパーツが取付けられた。とコンピューターに認識させたり、コンピューターが持っている学習値(各部の劣化具合や運転の仕方等で制御の具合を変化させていくもの)をリセットする必要があります。
こちらもメルセデス修理には必須の項目になります。

純正修理マニュアル

純正修理マニュアル

診断ソフトとは別のソフトですが、修理マニュアルです。大昔は電話帳の様な分厚紙の本製でしたが、現在は当たり前のように電子マニュアルです。

エンジン各部の基準値から、分解の仕方、締め付けトルクに内装の隠しビスの場所まで点検から修理まであらゆる所で必要になる情報がここに集約されています。
特にボルト類の締め付け順序、トルク(締め付ける力)はないがしろにしている工場も多いのが現状ですが、これを守らない為にもオイル漏れ修理後に再度同じ場所から漏れてくる・・・何てケースも多々あります。確実な作業を行う為には必須のソフトです。

長々と使用方法について説明してしまいました。専門用語も入ってしまっているので少々分かりにくい箇所もあるかと思いますが、いかに今のメルセデスの車検・修理と切っても切れない関係にあるかは分かっていただけたかと思います。

ただ、こんなに高機能な診断機であってもあくまで道具は道具。メカニックをサポートするツールにすぎません。よくお客様には「テスターを繋げれば故障全部分かるんでしょ?」とご質問頂きますが、診断機の範疇はあくまで電子制御部分のみ。物理的な故障、例えばオイル漏れ、冷却水漏れ、極端に言ってしまえばタイヤの残溝でさえも人の目で見て初めて確認することが出来ます。

小林モータースでは経験豊富なメカニックが診断機も手も耳も使い、そして確かなスキルでお客様のメルセデスを修理いたします。
メルセデス車検・修理でお困りの際はお気軽にご相談下さい。

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