【ミニクーパー】MINI 歴代エンジンまとめ（第1世代〜第3世代）

2025.08.18

MINIは世代ごとにエンジンの中身が大きく変わっています。
単に「排気量が違う」といった話ではなく、製造元・設計思想・弱点やチューニング傾向までガラリと異なるのが面白いところ。
ここでは、初代（R50系）〜3代目（F56系）までを、エンジン別にざっくり解説していきます。

※本記事の内容は、投稿日時点の整備業界情報および当社の現場実績に基づいています。

W10B16A

・直4ガソリンNA
・1.6L
・R50（ONE／COOPER）に搭載
やや非力だが頑丈

W11B16A

・直4ガソリンS/C
・1.6L
・R53 COOPER S用
スーパーチャージャー搭載

• 特徴：クライスラーとBMWの合弁による“トライテック”製
無骨で古典的な設計
• クセ： NAは丈夫だがややモッサリ、SCは冷却系と点火系に要注意

N12B16A

・直4ガソリンNA
・1.6L
・COOPER前期に搭載
可変バルブタイミング付き

N14B16A

・直4ガソリンターボ
・1.6L
・COOPER S前期
直噴ターボ＋バルブトロ

N16B16A

・直4ガソリンNA
・1.6L
・COOPER後期
N12の改良版で信頼性向上

N18B16A

・直4ガソリンターボ
・1.6L
・COOPER S後期
N14の対策型

• 特徴： PSA（プジョー／シトロエン）とBMWの共同開発エンジン
• クセ：オイル下がり、タイミングチェーン伸び、カーボン堆積が定番トラブル

N47C20A

・直4ディーゼルターボ
・2.0L
・日本ではR60クロスオーバーに搭載

B38A15M0

・直3ガソリンターボ
・1.5L
・ONE / COOPER系
軽快＆経済的

B48A20M0

・直4ガソリンターボ
・2.0L
・COOPER S系
JCWも含む高出力型

• 特徴： BMWが自社開発した「Bシリーズ」モジュラーエンジン
• クセ：初期はカムスプロケット不良等あり

B37C15U0

・直3ディーゼルターボ
・1.5L
・F56・F55 COOPER Dに搭載
燃費特化型

B47C20U0

・直4ディーゼルターボ
・2.0L
・F56 COOPER SDなどに搭載
パワフルで静か

• 特徴： DDE制御で緻密な燃料制御＆DPF付き
• クセ： DPF詰まり、EGRバルブ固着、アドブルー周りに注意

MINIは見た目こそどの世代も似ていますが、中身のエンジンはまるで別物です

それぞれに味やクセがあり、どれが優れてるというより“どんな人に合うか”で選ばれるべき車です
エンジンを知ると、MINIの“世代の違い”がもっと面白く感じられるかもしれません