
「コンピューター制御ですね」って、つまりどういうこと?
車の不調を相談したとき、 「最近の車はコンピューター制御なんで…」 「一応コンピューターにはエラーは出てないですね」 なんて言葉を聞いたことがある方、多いと思います でもちょっと待って ”車にコンピューターって、具体的に何してるの?”って思いませんか? 「パソコンが載ってるの?」とか「ナビのこと?」と思う人もいるかもしれません 今日はその“車のコンピューター”について、ざっくり解説してみます
※本記事の内容は、投稿日時点の整備業界情報および当社の現場実績に基づいています。

現代の車の燃費性能や快適性のためにはコンピューターが不可欠
異常をエラーとし記録することで、整備のためにも役立つ
車にある“コンピューター”の正体は、ECU
車におけるコンピューターとは、正式にはECU(Electronic Control Unit)と呼ばれる電子制御ユニットのこと
いわば車の「司令塔」で、それぞれの役割に応じて複数のECUが載っています
たとえばMINIなら…
• エンジン制御用
• ミッション制御用
• ブレーキ制御用
• ステアリング制御用
• エアバッグ用
• ライトやワイパー用
• エアコン制御用 などなど…
車種やグレードによっても違いますが、10~30個前後のECUが車の中で“同時に仕事してる”状態です

何をしてるの?→「センサーの情報を見て、判断して、命令してる」
簡単に言うと、車のコンピューター(ECU)は、
・センサーで状況を把握し
↓
・プログラムされたルールに沿って判断し
↓
・各部品に命令を出す
という流れで動いています
たとえば「アクセルを踏む」と、エンジンのECUは空気の量・燃料の量・点火タイミングを同時に調整して、最適な加速を作り出します
人間がやるとしたらパニックになるような処理を、毎秒何百回と繰り返してるわけです
なぜコンピューター制御が増えたのか?
昔の車は、キャブレターや機械式の制御で動いていました。
でもそれだと…
• 燃費や排ガスの管理ができない
• 安全装置や自動ブレーキが搭載できない
• 快適装備も増やせない
という理由から、車全体が“コンピューター制御化”していったんです
MINIのような輸入車はその傾向が特に強く、BMWグループとしての設計思想や制御技術がかなり深く入り込んでいます

「エラーが出てる」とは、どういう意味?
よくあるのが、「テスターかけたらエラーが出てました」という話
これは、コンピューターが「おかしい状態だった記録(DTC)」を残しているということ
たとえば…
• 一時的に電圧が下がった
• センサーが信号を拾えなかった
• 想定された数値とズレがあった
などが原因で、一瞬でも“想定外の状態”が起こると、エラーとして記録されます
ただし、ここがポイントで、エラー=壊れてる、とは限らないということ
「一時的な現象」や「外部要因によるズレ」でも履歴が残るため、エラーの内容を“読んで、判断できる”人がいないと、ただの数値の羅列で終わってしまいます
まとめ|“頭がいい”というより“ルールに忠実な司令塔”
車のコンピューターって、なんとなく「すごく賢そう」なイメージがありますが、実際は“プログラムされたルールを守っているだけ”の存在
だからこそ、ちょっとした環境の変化や電圧の揺れでも「異常」と判断してしまうこともあるし、逆に“壊れてるのに正常”と出てしまうケースもあるんです
車にコンピューターが載っているのは当たり前の時代ですが、それをどう見るか、どう使うかが整備ではとても大事だったりします
MINIのような車だからこそ、「車って何で動いてるの?」をちょっとだけ知っておくと、不調やトラブルへの向き合い方も変わってくるかもしれませんね

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