
“現状販売”ってどういうこと?
中古車を探しているとよく見かける「現状販売」の文字 「整備費込みの車より数十万円安い!」と、つい飛びつきたくなる価格設定です でもちょっと待って。それ、本当に“お得”なんでしょうか? このコラムでは、現状販売の裏にあるリスクと、なぜその車が現状販売されているのか?という“売る側の視点”まで掘り下げていきます
※本記事の内容は、投稿日時点の整備業界情報および当社の現場実績に基づいています。

安い分、相応のリスクは覚悟しましょう
車を買うときは「この価格、本当に安いの?」と一歩引いて考えてみて!
リスク①|納車直後にトラブル発生
現状販売は「いまの状態のままで引き渡します」という販売形態です
つまり、納車整備なし・消耗品も未交換・試運転もしていない状態での納車がほとんどです
実際にあった事例
• 納車2週間でエンジンチェックランプが点灯
• 駐車場がオイルまみれに…
• ブレーキから異音 → 整備費10万円以上
→ 結果、「安く買ったのに、整備でかえって高くついた」なんてことも。

リスク②|修理・保証はすべて自己責任
整備なしで売られた車にトラブルが起きても、「自己責任」です
• 現状販売は基本、保証なし
• 修理費はすべて自腹。
• 「うちは売るだけなんで」と窓口にもなってくれないケースも
売る側の本音|なぜ“現状販売”にするのか?
そもそも一般的な中古車販売は納車整備費や法定点検費、有償の保証等にもそれぞれ当然利益があります
逆にユーザーさんが思ってるほど車本体に利益がないビジネスとも言えます
だから、多くの車は“普通に”整備付きで売られています
ではなぜ、「現状販売」になってしまう車があるのか?
答えはシンプル
“そのまま売らないと利益が出ない”ような車だからです
こんな特徴、思い当たりませんか?
• 年式が古く、あちこちガタが来ている
• 走行距離が多く、部品の寿命がもうダメそう
• 修復歴あり、エンジン異音ありなど、“状態に難あり”
• 点検したら不具合が出てきそう → でも直すと赤字
つまり、「普通の売り方」では網にかからなかった車が、現状販売という名で放流されているわけです
「現状販売って、安い中にもアタリがあるんじゃない?」
――そんなふうに思う人もいるかもしれません
でも現実は、“最初からアタリのないくじ引き”のようなものかも・・・?
正直売る側は、くじの中身を見られるわけですから、”アタリがあるならちゃんと普通に高く売る”そんな選択をすると思いませんか?

リスク③|“買い直し”の選択肢がない
「壊れたから乗り換えるか…」といっても、すぐに次の車に買い替えられるわけではありません
• 修理中は車が使えない=日常生活に支障が出る
• ローンや保険など、すぐにキャンセルできない出費がある
• 結局そのまま乗り続けるしかなくなる
結果、「安く買ったけど、動かない車が家にあるだけ」という最悪のパターンも現実にあります
まとめ|安さに飛びつく前に“なぜ安いのか”を考えよう
「現状販売=悪」とは言いません。
ただ、その安さには理由があることは知っておくべきです
• 安いからには“整備も保証も含まれていない”
• 売る側は“リスクを手放す”つもりで売っている
• 買った後はすべて“自分でなんとかする”覚悟が必要
だからこそ、車を買うときは「この価格、本当に安いの?」と一歩引いて考えてみてください

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