中古車買うなら走行距離、どこまでOK？修理工場が本音で語る“見極めポイント”

2025.06.20

中古車買うなら走行距離、どこまでOK？修理工場が本音で語る“見極めポイント”

中古車選びで最も多く聞かれる質問の一つが、「走行距離、何キロまでなら大丈夫ですか？」というものです
多くの方が“10万km”を一つのラインとして捉えていますが、実際のところ「何キロまでがOK」かは単純に距離だけで判断できるものではありません
本コラムでは、現場で日々整備を行っているプロの視点から、走行距離と中古車の信頼性の関係、そして“見るべき本当のポイント”をわかりやすくお伝えします

※本記事の内容は、投稿日時点の整備業界情報および当社の現場実績に基づいています。

見た目や数字じゃ判断できない、車の「中身」が肝！

しっかり整備されていることが一番大事

走行距離は“目安”であって“絶対的な判断基準”ではない

一見すると「距離が短い＝安心」「距離が長い＝劣化している」と思われがちですが、実際にはその逆のパターンも多く存在します
• 5万kmでもメンテされてなければ壊れる車は壊れます
• 10万km超えていても整備履歴がしっかりしていれば快調な車もあります
つまり「走行距離」だけで判断するのは危険です

現場目線で見る“走行距離のリアルなライン”

走行距離	工場目線コメント
～3万km	新車同様だが、短距離移動ばかりだとエンジン内部が汚れていることも
3～6万km	一番安心できるゾーン。消耗部品の交換履歴に注目
6～9万km	ちゃんとメンテナンスされていれば全く無問題！
10～13万km	多少トラブルも増えてくるかも？でも小まめに潰せばまだまだ現役
15万km～	これまで積み重ねてきた結果がでる頃かも・・・個体差が大きいので注意

実際の現場でよく見る“危ない中古車あるある”

• 記録簿付きと書かれているが、内容がスカスカ or 点検記録だけ
• 下回りがサビだらけ（特に雪国から来た車両）
• オイル交換してないのか、カラカラ異音がエンジンから聞こえる

見た目や数字じゃ判断できない「中身」が肝です！

【近年のリアル】中古車の“寿命”は確実に延びている

ひと昔前まで「10万kmで寿命」というイメージが主流でしたが、今は完全に状況が変わっています

今どきの車は、10万km・15万kmでも“普通に現役”
当社の整備工場では、
• 10〜12万kmの車検整備は日常的
• 15万kmオーバーでも快調な車両も珍しくない
というのがリアルな現場感です

技術の進化が寿命を後押し
• 燃焼効率やエンジン内部の清浄性が向上
• タイミングチェーン化で部品交換の必要性が減少
• 電子制御・ブレーキ系の信頼性も大幅に向上

公的データでも寿命が延びている
国土交通省によれば、自家用乗用車の平均使用年数は2023年で13.9年
20年前と比べて約3年伸びており、距離で言えば15万km前後まで使われている計算になります

つまり、「10年10万km＝寿命」はすでに過去の話！

プロが見る“走行距離より大事な4つのポイント”

・オイル交換履歴が定期的かどうか
・整備記録簿の内容がちゃんと残っているか
・前オーナーの使い方（チョイ乗りばかり・営業車など）

この3つの方が“距離”より圧倒的に信頼性を左右します

【Q&A】よくあるご質問

Q：「10万km超えは買っちゃダメですか？」
→ 整備されていれば全然問題ありません。10〜13万km台はコスパ良い車も多いです。
Q：「20万kmでも大丈夫？」
→ 状態と整備次第。ただ過去の全てがわかるわけではないのでリスクはあります

まとめ｜見るべきは「数字」ではなく「中身」

• 「10万km＝寿命」という時代は終わっている
• 技術と整備の進化で、今は15万kmでも十分現役
• 中古車選びで見るべきは、“どう乗られ、どう整備されてきたか”

という訳で10万キロはもう賞味期限切れ！のように思われている方も多いですが、現代はそんな事もありません
ただ過去のメンテナンスや修理の状況次第では大ハズレ・・・なんてこともやはり全くないという訳でもありません
そういった面ではどうしてもギャンブル的要素になってしまうのが中古車の難しいところ
なのでないのが望ましいですが、何かあった時に駆け込める場所があることは非常に重要！

その点、小林モータースでは元々が修理工場ですのでアフターフォロー、修理、整備の面で間違いありません！
中古車は買ってからがスタート！
是非私達に最後まで面倒をみさせてください！