Column

※本コラムに掲載の内容は、投稿日時点に確認した内容に基づいたものです。法令規則や税率・手数料率改定、メーカーモデルチェンジなどにより現在の内容と異なる場合がございますので予めご了承ください。

ミニバン購入時、必ずと言っていいほど出てくる「3ナンバーと5ナンバー、どっちがいいの？」問題
かつてはナンバー区分によって税金に大きな差がありましたが、現在は排気量ベースの課税へと変わっています
つまり──
単純に「3ナンバーだから高い」「5ナンバーだから安い」ではないのです！
この記事では、80系ノア・ヴォクシー・エスクァイアを例に、それぞれの違いやメリット・デメリットを分かりやすく整理していきます！

3ナンバーと5ナンバーの違いとは？

まずは基本を押さえましょう
ナンバー区分の違いは、主に「車幅」「排気量」によるものです

項目	5ナンバー	3ナンバー
全幅	1,700mm以下	1,701mm以上
全長	4,700mm以下	4,701mm以上
全高	2,000mm以下	2,001mm以上
排気量	2,000cc以下	2,001cc以上
税金（自動車税）	排気量による （例：1,500ccで34,500円/年）	排気量による （例：2,000ccで39,500円/年）
車検時の重量税	車両重量による	車両重量による

ポイントは、税金はナンバー区分ではなく排気量や重量で決まるという点です！

【具体例】ヴォクシー・ノア・エスクァイアの場合

80系ノア・ヴォクシー・エスクァイアには、
3ナンバーモデルと5ナンバーモデルの両方が用意されています。
しかし、

これらは基本的に同じ。
違うのは、外装デザイン（エアロパーツなど）による車幅の差だけです

【3ナンバーモデルの特徴】

• ノア：Siグレード
• ヴォクシー：ZSグレード
• エアロパーツ装着により、車幅1,735mm以上
• デザイン自由度が高く、迫力ある見た目！

5ナンバーモデルの特徴

• ノア：X・Gグレード
• ヴォクシー：X・Vグレード
• エスクァイア：Xi・Giグレード
• 車幅1,695mm以内に収まり、取り回しがしやすい
• 上品で落ち着いたデザイン！

それぞれのデメリット

• 3ナンバーモデル
駐車枠の関係上、5ナンバーサイズしか選べない場合があります
また派手目な外装は好みが分かれるポイントです

• 5ナンバーモデル
5ナンバー枠に収めるため見た目はややシンプルになっています
また新車販売時の売れ筋だったのがZSなどのエアロモデルだったため、中古車の数も少なめとなっています

なぜ5ナンバーと3ナンバーを気にするようになったのか？

少し歴史を振り返ってみましょう。

▷ 昔（1960年代後半～1970年代）
高度経済成長期、家族向けの自家用車として5ナンバー枠（車幅1,700mm以内・排気量2,000cc以下）が広く普及しました。
この頃から「5ナンバー＝庶民の車」というイメージが定着しはじめます。

▷ バブル期（1980年代）
高級セダン（クラウンマジェスタ、セルシオなど）や外車（メルセデス・BMW）が人気を集め、
「3ナンバー＝高級・贅沢・高い税金」という意識が一気に広がりました。

▷ 現代（1999年以降）
1999年（平成11年）の税制改正によって、
• 自動車税は排気量ベースに統一
• 重量税・自賠責保険もナンバーに左右されない
つまり──
「3ナンバーだから税金が高い」という時代は終わったのです！

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今はナンバーの違いで維持費に大きな差はありません！
選ぶポイントは、見た目・使いやすさ・ライフスタイル。
「ナンバーを気にせず、自分に合ったクルマを選ぶ時代」になっています！