BMW MINI R50 非常に綺麗な第1世代ミニがご入庫しました
購入から少し経ったので、よりベストコンディションを目指したい!とのご希望です
外観はきれいでも中に多少問題があったので、徹底的にメンテナンスをすることになりました
フロントアッパーマウントの劣化やサーモスタットからの冷却水漏れなどを修理!
結果的に中も外も綺麗な世界一のR50が仕上がったんじゃないかなと満足していたのですが…
最後にオイルフィルターを交換してオイルを入れて仕上げようとしたところ異常が発生しました
R50系のミニはエンジンの裏にオイルフィルターがあります
やりにくいところですがやり慣れた作業ですので、なんのことなく交換しようと工具を手に取り外しにかかりました
本来オイルフィルターはきつく締め付けるものではないですが、位置が位置なので少し長めのレンチを使います
しかし、ピクリとも動きません
固着してるのかなと思い、もう少し長めのもので再度緩めようとしますが全く緩みません
びっくりするくらいガチガチです
こちらのお車は今回初めて当店にご入庫したお車なので詳細はわかりかねますが、以前整備した所か前のオーナーさんが自らやったのか、これは確実に何かやらかしています
これ以上無理に力をかけるとオイルフィルターハウジングを取り付けているエンジン本体にもダメージが出る可能性があります
そうするとエンジンブロック交換という大惨事になりかねないので、オーナー様とご相談の上潔くフィルターハウジングごと新品に交換することになりました
よくオイル漏れを起こす箇所ではあるので、予防だということで納得して交換します
いったい何が原因でこんな固いのか、取り外したブラケットを分解します
しっかり台に固定して思いっきり力をかけます
確認ですが、本来はBMW MINIの場合、25Nmで締めるように決められています
25Nmはそんなに強い力で締める感じではないので、写真の長さのレンチを使えばあっというまに超えてしまうほどのトルクです
国産車では手で回して締めるので充分という工場もあるぐらいです
全身で力をかけて…緩みました!
緩めていくと少し引っかかるような感触がありながらも外れました
中からポロポロと小さな破片が落ちてきました
完全に壊してますね
山がかけているところがあります
ネジを入れるときにやっつけながら無理に締めていったものと思われます
その破片が噛み込んで動かなくなっていたようです
破片がエンジンの方に回らなかったのが本当にラッキーでした
この作業の前にオイル漏れ修理とオイルパンの清掃をしていたのですが、そちらでは特に破片は見られませんでしたのでフィルターハウジングの交換のみで成立しそうです
無理に外していたらこの破片がエンジンに回っていたかもしれませんので、潔くフィルターハウジングごとはずして正解でした
この様子だとオイルフィルターを取り付けるときにネジがなめる嫌な感じはしたはずです
メカニックならそこで引き返してほしいところです・・・!
新品に交換しました
このようなミスが重大なトラブルに繋がるということを心に刻みながら、ご返車させていただきました
その他整備レポート
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