BMW MINI R53 デモカー作成レポート Vol,7 コントロールアームブッシュ
こんにちは 小林モータースデモカー作成レポートです
第7回目のレポートはコントロールアームブッシュの交換です
機関点検時にもこの劣化については触れましたが、改めてご説明します
MINIの足廻りは製造元であるBMW E36、E46系3シリーズの足廻りに非常に
似た造りをしています
細かい話をすると、ストラットタイプのサスペンション設計で、
ロアアームはブーメラン型の形状、ボディーとの接続個所は二か所で
フロント側の接続部はボールジョイント、リア側がブッシュによる接続です
3シリーズでもそうですが、このタイプの足廻りの「キモ」になるのが
後側接続部のブッシュ 「コントロールアームブッシュ」です
劣化症状としてはブレーキング時にタイヤが前後にガコガコ動くような
ガタつき、コーナリング時の不安定感等が挙げられます
どの症状も劣化すると非常に顕著に表れます
今回は点検時に完全に抜けて劣化しているのを確認していましたので、
交換作業を行います
BMW 3シリーズとの大きな違いは作業性の悪さです
3シリーズ系は簡単にロアアームを外す事が出来ますが、コンパクト性を
重視し、FFのMINIはロアアームの取り付け方が大きく違います
MINIの場合はサブフレームとフレームの間に挟まれる様にロアアームが取り付け
られているので、サブフレームを降ろして、ロアアームを外さなければなりません
またサブフレームを降ろすに当たっては、フロントリンフォースメントも外す
必要があり、結果的に定番のフロント廻り分解状態にする必要があります
何をするにしても手間がかかります
サブフレームを降し、ロアアームを取り外します
今回は前回からの続き作業で、フロント廻りは分解済みですので、
簡単に取り外す事ができます
外れたロアアーム左右
ブーメラン型のロアアームと写真上部に写るコントロールアームブッシュを
確認できると思います
ブッシュは完全に内部破損を起こしており、軽く力を掛けると完全に
千切れてしまいました
当然これでは1.5t近い車を適正に支える事は出来ませんね
またコントロールアームブッシュは輸入車に多いオイル封入式ブッシュを
採用しています
劣化の初期段階としては内部に封入してあるオイルが漏れを起こします
定期点検等をしっかりと行えば、この時点で劣化に気づく事ができます
今回は純正形状のOEMブッシュを使用し修理していきます
純正パーツでもブッシュ単品の供給がありますが、今回はお値段の事も
あり、OEMパーツを使用します
またコントロールアームブッシュは(チューニング目的の)強化社外品
も多いので修理ついでにアップグレードするのも手です
当デモカーでも検討しましたが、社外品への変化を楽しむ為にも今回は
一度ノーマルで試す事にしました
打ち替え作業
ブッシュの打ち替えは特殊なプレスを使って行います
プレスにて5t前後の力を加えて、圧入していきます
最後にブッシュAssyとロアアームを組み合わせ、車体に組み付ければ作業完了です
ロアアーム取り外し、サブフレーム取り外しは共にアライメントに変化を
与えますので、作業後は4輪アライメントを取る事をお勧めします
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