BMW MINI クーパーS R53 エアバック警告灯が点灯したとのことでご入庫頂きました
輸入車のエアバック警告灯は基本点灯すると(散発的な故障で)故障が治っていても消すことは車側がしません
テスターを当てて消去を行わない限り消えないのが一般的です
お車はSRS(エアバック)警告灯が点灯したままの状態です
テスター診断機にて車側のコンピューターと通信して入力されているエラー情報や実測値を確認していきます
診断の結果、原因はオルタネーター(発電機)とバッテリーをつなぐバッテリーケーブルの不良!
ちょっと車を知っている方ならあんな太いケーブルがどうやって壊れるの?そもそもエアバックと何の関係も無くない??って感じでしょうが・・・
BMWはかなり昔からBST(バッテリーセーフティーターミナル)という機能がこのケーブルの端に取り付けられており、事故の際エアバックの作動ど同時にこのBTSにも作動指示が出され、他のエアバック同様、端子の中で火薬を使って爆発させます
その結果、メインのケーブルが分断され車両火災にリスクを低減するというお利口さんなシステムが付いています
余談ですが、その際にも室内側の窓を開ける、ハザードを付けるといった小さい電気はシステム的に生き残るようにできています
とにかく、その立派なシステムが不良という事でエアバック警告灯が点灯しているのが判明しました
但し、部品はメインケーブルAssy(丸ごと)のみ
つまりは、写真上のエンジンについているターミナル(小さな四角いBOX)から・・・
トランクルームにあるバッテリーの+端子まで一本丸ごと交換という事です・・・!!
車両下側に前から後ろまで通っていますので、順々に外していきます
イメージ的には通常の配線修理が電柱の間の修理だとすれば、この作業は山奥にある鉄塔間の電線交換的な感じです
上手く外れましたので新しいものへ交換していきます
交換すれば作業完了!テスターで消し込めば無事エラーも警告灯表示も消灯しました!
第一世代MINIは恐らく数百台以上触っていますが、このBTS不良は初めて見ました!
ただ当初は「こんな部品(普通は交換するようなものじゃないから)日本にないだろ~」って思っていましたが、すんなり国内在庫があったので意外と壊れるのかもしれませんね・・・笑
無事直りましたので最終チェックを経てご返車させていただきました
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