トヨタ ヴォクシーのエンジン不調でのご入庫です
症状としてはエンジン回転が上がらない、加速しないとの事です
もうまともには走行が出来なくなったため、レッカーでの入庫になりました
エンジンチェックランプも点灯していたため、外部診断機を使用しての診断を行います
診断の結果バルブリフトコントローラーという部品の故障だと判明し、バルブリフトコントローラーの交換になります
トヨタでいうバルブマチックというシステムでインテーク側のバルブリフト量を無段階に変えるという結構すごいシステムが搭載されています
お客様にお見積りをご連絡し、了解を頂いて作業に入ります
まずは、エンジンの一番上のカムカバー(タペットカバー)を外します
あとは作業に邪魔な配線類をはずしていきます
中央のアルミの箱がバルブリフトコントローラーです
吸入空気側のバルブリフト量を変化させて性能向上、低燃費化させるシステムで当社では同様に入庫の多いBMWが同様のシステムを採用していますね
ちなみにBMWの方でも定番の故障箇所だったりします・・・笑
シリンダーヘッドからバルブリフトコントローラーを外した所です
昔でいうディストリビューターみたいに付いています
今の若い整備士は、ディストリビューターを見たことないかもしれませんね
但し実際に回る部分にピンが入っており、そこを外す為にカムカバーを外す必要があります
素直にポロンと取れればこんなに手間もかからないんですが・・・
シリンダーヘッドの後ろ側(助手席側)をアップで見ています
手前のピンク色の部品が、ガソリンインジェクター
その後ろ側(写真上側)の三角の上に円柱が付いているのが、バルブリフトの部品
その後ろ側キレイに艶が出ているのが吸入側のカムシャフト
更にその後ろ側(写真上側)の煙突の中に、スパークプラグが入っています
その後ろ側に排気側のカムシャフトも見えます
新品部品を取り付けて、元に戻していけば機械的な作業は完了
診断機でエラーチェックし、ちゃんと動いているか、新たな不具合が無いか確認後試乗に出ます
普通に加速もして好調になりました
このバルブマチックと呼ばれる無段階のバルブリフト量制御を使ったZR系エンジンは、トヨタの2000ccクラスのエンジンに搭載されています
ノア/ヴォクシー以外にも使われていますが、ノア/ヴォクシーでの故障が圧倒的に多い気がします
なぜか?は分かりませんが・・・
試乗の結果も良好の為、無事お客様にご返車できました
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