Report

BMW　MINIクーパーS　R53　エンジン不調・エアコン効かない・オイル漏れ修理

今回は個別に症状を追っていきます
まずはエアコン効かない症状から！
診断の結果、エアコンが効かない直接原因はA/Cコンプレッサーの不良でした
ただし、補足の診断をしていくと電動ファンの低速回転が回っていない事も判明！
Youtube動画で詳しく解説していますが、流れとしては電動ファンの低回転が回らない事で弱オーバーヒート状態が続き、エアコンコンプレッサーに負荷を掛けてしまい、コンプレッサーも壊れてしまうという2次トラブルです

まずは直接原因のコンプレッサーを交換します
今回も実績あるOEM品をチョイスし、ある程度の金額と安心を両立していきます
ただ今回のトラブルは安直にコンプレッサーだけを交換して「はい完了！」をしてしまうとまたすぐにコンプレッサー不良になってしまいます

ですので根本的な原因である電動ファンも交換していきます
こちらもOEM品の電動ファンで交換します
その他の付属部品も交換して新たにエアコンガスを封入すればエアコンは復活です！

続いてはエンジン不調診断
症状としてはハンチング（アイドリング時に回転数がウーンウーンと上下して落ち着かいない症状）がでております
こちらはテスター診断等をしてもエラー入力がありませんでしたのでスモークテスターと呼ばれる煙を使ってリーク（漏れ）箇所を診断する機器を使用して診断していきます
診断の結果、インテークライン（吸入空気の通り道）からモコモコ煙が・・・
リーク（漏れ）を起こしている証拠です
写真では赤丸部分に割れが見受けられます

修理としては素直に交換してあげればいいだけなのですが・・・
正直ちょっと気になります
今まで数百台R53を触っていますがこんなところが割れているのは初めてです
完全に肌感ですが、他店か他オーナーか作業中に無理のかかる作業や組付け時に負荷をかけて破損させたような気がします・・・

そうはいっても仕方ないので今回は同部品の中古パーツを使用して修理していきます

続いてはオイル漏れ修理！
オイル漏れは目視による診断ですので分かりやすくていいですね！
今回の漏れはフィルターブラケットと呼ばれるオイルフィルターを入れる、「受け」になる部分です
こちらもR53では定番のオイル漏れ箇所

漏れているフィルターブラケットを外してパッキンを交換していきます

フィルターブラケットはエンジンの奥側（運転席のすぐ前）に取り付けられています
慣れていないとちょっとやりにくい箇所ですが、ササっと取り外します

フィルターブラケット自体もしっかりと洗浄してから組み付けていきます

大きなところは以上で終了！
それ以外にも細かい不良箇所もありましたのでそれらを含めて一気に仕上げていきます

各部最終チェックを行えば作業完了！
R53、R52等複数のトラブルを抱えている個体も多いですが、今回のように一気にリフレッシュしてあげれば、極上のコンディションに復活できます！
ご予算に合わせて不良箇所をピックアップすることも可能です
「まだまだ乗っていくぞ！！」とMINI愛にあふれるオーナー様、是非ご検討をお願いします！

このMINI君はテストドライブなどもし、無事ご返車させて頂きました！