メルセデスベンツ GL550 X166 トルコン太郎 ATF圧送交換
メルセデスベンツ GL550 X166 トルコン太郎 ATF圧送交換の
ご依頼にてご入庫です
お車は7万キロ走行で、以前にも交換履歴はあるとの事です
今回は低速時の僅かなショックが気になるとの事でご依頼頂きました
早速ピットにて交換作業を進めていきます
まずはお客様のご依頼でATF・CVTF異常摩耗診断「コンタミチェック」から行います
これまでは10万キロ超えてるから・・・とかATFが真っ黒だから・・・という理由で
ATF交換を断られてしまってお客様も多いかと思いますが、コンタミチェックを行えば
そういった不透明な診断ではなく、レベル化された正確な診断が可能になります
検査はATFを一部テスト用に吸出し、その中に混じっているA/T内部の摩耗片を
測定用のフィルターに詰まらせる事でA/T内部の摩耗状態が分かります
この測定結果でATF交換に伴うリスクの有無が判別でき、元々過走行車に強いトルコン
太郎ですが、より万全を期して交換作業を行う事ができます
写真下の手に持っているのがテスト用の検査フィルターです
これが既に検査後のフィルターの状態です
検査の結果、もっとA/T内に異常摩耗があれば黒っぽく変色します
なので殆ど新品と変わらない今回の測定結果ではATF交換は全く問題なく可能です
コンタミチェックがOKでしたので、作業を進めていきます
今回はA/T内部のフィルター(ストレナー)も同時に交換しますので、
圧送交換をする前に、下準備を進めていきます
A/Tのオイルパンを取り外し、フィルターを交換します
フィルターもご覧の通り・・・!
穴から見えるろ紙部分が実際にフィルターになっている部分ですが、
どす黒いグレーになっていますね・・・
勿論もとの状態は白色です
その横の部分、擦って白くなっている部分にもご注目です!
こちらももとは明るいシルバー色ですが、ATFの劣化=クラッチの摩耗片などの
ダストにより黒くコーティングされてしまっている様な状態です
A/T内の汚れ方がわかるかと思います
新たなフィルターを組み付けます
オイルパンやバルブボディも可能な限り清掃し、新たなパッキンで組み付けます
フィルター交換を終え、下準備完了!
ここから圧送交換に入ります
早速トルコン太郎を接続して圧送交換を進めていきます
Benz 7Gトロニック(7速AT)系はそのままではトルコン太郎と接続する事が
できません
接続する際には「アダプター」と呼ばれるアタッチメントが必要になります!
当社ではこの7速ミッションアダプターも完備!
当社では通常接続が出来ない車両に対してもアダプターを多数ご用意しています
国産車他、ベンツ、BMW、BMWMINI等対応可能ですのでお気軽にご相談下さい
サンプル様に回収した古いATFです
以前に交換履歴あり、との事ですが見事に真っ黒です
通常の交換方法では古いATFと混ざり合いますのでさっぱり綺麗に!とはいきません
今回圧送交換は、WAKO’SセーフティSを全量交換で1回
続いてWAKO’SプレミアムSで全量交換で仕上げます
プレミアムスペックは100%科学合成 WAKO’Sの最高峰モデルです
まずは1回目の圧送交換工程から!
初めに作業時に抜けてしまった分をプレで補充し、残りを圧送交換にて
交換していきます
トルコン太郎は車両側のオイルポンプを使用して吐出されたオイルを回収、
同量をトルコン太郎側から戻す事で車に負荷を掛けず、高効率な交換が可能になります
1回目の圧送交換が終わり、クリーニングモードに移ります
新油の洗浄作業を利用して、トルコン太郎内部のフィルターを循環させる
事でA/T内部を文字通りクリーニングしていきます
ここで1回目の圧送が完了
左が新油、真ん中が初めの状態の比較用オイル、右が圧送交換を終え現在実際に
A/T内を巡っているオイルになります
A/T内部の汚れを清掃し、フィルターも交換してありますのでこの時点でも
かなり満足できる程綺麗になっています
本命のWAKO’SプレミアムSに切り替え、再度全量交換で仕上げます
1回目でもかなり綺麗になりましたが、圧送交換2回目でキッチリ仕上げていきます!
プレミアムスペックは無着色の透明(飴色)ですので一番右側のケース内がどんどん
透明(白)っぽくなってくるのが分かると思います
元々ATFの色が黒くなるのはオイルの酸化やA/T内部のクラッチ等の摩耗片等が原因です
当然酸化したり不純物が混じっているオイルでは本来の性能を保てるはずありません
ですので色が綺麗になる=ATF本来の性能が引き出せるという事です
「ショックが無くなった」「車がよく進む!」等、感じ方はそれぞれですが
嬉しい変化を体感される方が殆どです!
勿論不純物が無くなる分、それら微細なゴミ、粒子が引き起こすA/Tトラブル
予防にも効果的です
2回目の圧送交換を終え、先程同様クリーニングタイムを過ぎれば圧送交換完了
先ほどの比較と比べても一目瞭然!
完全に無色!新油と比較しても遜色ないどころか、どちらが新油かわからない位です
勿論これまでのオイルとは雲泥のさですね!
これがトルコン太郎の実力です
接続を解除、分解箇所を復帰後オイルレベルの調整を行いご返車させて頂きました
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